二月堂

二月堂(国宝)

東大寺の多くの堂塔は戦火によって焼失し再建される中、二月堂は戦火による消失は一度もない珍しいお堂です。しかし寛文7年(1667年)、お水取りの最中に失火で焼失し、2年後に再建されたのが現在の建物です。旧暦2月に「お水取り(修二会)」が行われることから二月堂という名がつきました。

二月堂の御朱印こちらで詳しく紹介しています。

堂内について

二月堂南面

二月堂は基本的に堂内の拝観はできません。二月堂本尊は大観音(おおかんのん)、小観音(こがんのん)と呼ばれる2体の十一面観音像で、どちらも僧侶も含め、何人も見ることを許されない絶対秘仏です。奈良国立博物館には二月堂の十一面観音像光背が展示されています。

二月堂の参拝は24時間可能で、舞台から見る夜景は参拝者に人気です。




修二会

東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)は一般的に「お水取り」と知られ、天平勝宝4年(752)、東大寺開山良弁僧正の高弟、実忠和尚が創始された法要で、現在まで一度も絶やす事なく続いている法要です。修二会の正式名称は「十一面悔過」と言い、私たちが日常に犯しているさまざまな過ちを、二月堂の本尊、十一面観世音菩薩の宝前で、懺悔することを意味します。

3月12日深夜(13日の午前1時半頃)には、「お水取り」と言い、若狭井(わかさい)という福井県の井戸から観音さまにお供えする「お香水」を汲み上げる儀式が行われます。また、この行を勤める練行衆の道明かりとして、夜毎、大きな松明に火がともされます。このため「修二会」は「お水取り」・「お松明」とも呼ばれるようになりました。

【修二会の日程】

12月16日 翌年修二会参籠の練行衆交名発表
2月12日 新入習礼
2月15日 新入・新大導師別火入り
2月18日 二月堂にて修二会で使用する灯明油の「油はかり」
2月20日 戒壇院別火坊にて試別火(ころべっか)はじまる
2月26日 戒壇院別火坊にて惣別火(そうべっか)はじまる(閏年は27日)
3月1日~3月14日 二月堂にて修二会本行 お松明はこの期間行われる
3月15日 満行




功徳日

名物「およく餅」

「およく」とは「お浴」「功徳に浴する」ことを指します。
この日に参詣すると、4万6千日お詣りをしたのと同じ功徳が授かる日とされています。
一日で一生分のご利益がある日であるため、多くの人で賑わうこの日、名物の「およく餅」など1日限定の商品が販売されます。

詳しくはこちら→功徳日(およく日)

龍美堂

二月堂の南向かいにあり、東大寺参詣の際の休憩所として200余年の歴史ある茶釜で沸かしたほうじ茶や、こだわりのわらび餅がいただけます。長い階段を昇って休憩がてらに利用する参拝客も多いようです。

店内には大黒天が祀られ、2ヶ月に一度「大黒天の日」が決まっており、二月堂の僧侶が来られておつとめをされます。




その他主要伽藍

東大寺の主要伽藍は各ページにて紹介しています。

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大仏殿
南大門
念仏堂・俊乗堂・行基堂
梵鐘・大湯屋
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三昧堂(四月堂)・開山堂
戒壇堂・指図堂
勧進所
正倉院・転害門
東大寺ミュージアム