南円堂(興福寺)



南円堂

南円堂(重要文化財)

本瓦葺 江戸時代

西国三十三所観音霊場の第九番札所で知られます。弘仁4年(813年)に藤原冬嗣が父・内麻呂の追善の為に建立しました。現在の南円堂は創建以来4度目の建物で、江戸時代中期の寛政元年(1789)頃に再建されました。八角の一面は6.4m、対面径は15.5m、本瓦葺きの建物ですが、その手法は創建時を意識した古様です。

【公開日】10月17日

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興福寺 南円堂

本尊:不空羂索観音

不空羂索観音(国宝)

檜材 寄木造 漆箔 像高:336.0cm、鎌倉時代

南円堂の本尊で秘仏とされています(公開は毎年10月17日)。不空羂索観音は、手に持つ羂索(綱)で、人々の全てすくい上げ叶えてくださると伝わります。この像は透かし彫りの二重円相の華やかな光背をつけ、豪華な蓮華座に結跏趺坐します。宝冠には阿弥陀如来の化仏をつけ、眉間には一目をつけた三目の姿です。腕は八本あり、第一の腕は合掌、第二の腕は左手に蓮華、右手に錫杖を持ちます。第三の腕は脇下に垂らし指を伸ばし掌を前方に向けています。第四腕は左手に羂索、右手に払子を持ちます。

1180年の被災後、1189年に15ヶ月かけて運慶の父・康慶とその弟子たちによって製作されました。かつての不空羂索観音の姿は応現寺の不空羂索観音と似ているとされています。

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応現寺



四天王立像

木造四天王立像(国宝)

桂材 寄木造 鎌倉時代

4体とも2m前後の大きな四天王像です、四天王とは帝釈天の家来で、須弥山の中腹にある四方の門を守護する神で、ここでは本尊である不空羂索観音を守護します。憤怒の表情でその身には鎧をつけ、手に武器をもつ姿は仏敵から仏法や信者を守ります。

中金堂の落慶に伴い南円堂の四天王像は中金堂に移されました。

南都八景の一つ「南円堂藤」

南円堂の前(納経所)には藤棚がありGWに満開になります。室町時代に「南円堂藤」として南都八景のひとつに挙げられ、それ以降は奈良の名観光地として現在でも人気です。特にGWとも重なり多くの人が訪れます。

開花時期:4月下旬〜5月上旬

その他主要伽藍

興福寺の主要伽藍は各ページにて紹介しています。

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興福寺

中金堂↓↓

中金堂(興福寺)

東金堂↓↓

東金堂(興福寺)

五重塔↓↓

五重塔(興福寺)

北円堂↓↓

北円堂(興福寺)

三重塔↓↓

三重塔(興福寺)

国宝館↓↓

国宝館(興福寺)

仮講堂↓↓

仮講堂(興福寺)

菩提院大御堂↓↓

菩提院大御堂(興福寺)



アクセス

<住所> 奈良県奈良市登大路町48

<電話> 0742-22-7755

<駐車場> 有料駐車場あり

<拝観時間> 9:00〜17:00(受付は16:45まで)

<拝観料>
中金堂 500円
東金堂 300円
国宝館 700円
共通券(東金堂+国宝館)900円

電車をご利用の場合
近鉄奈良駅より徒歩5分
JR奈良駅より徒歩15分



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