応現寺

奈良県と京都府の境にある応現寺は平安時代に製作された、不空羂索観音像(重要文化財)など貴重な文化財を保有しています。現在は無住の寺院であるため、毎月第一日曜日に特別公開されます。

御朱印はこちら→応現寺御朱印

応現寺の歴史

応現寺グッズ

応現寺の創建は不明ですが、かつてこの地は行基が四十九院を創立し、鳴川千坊呼ばれていました。その一つとされる善根寺が廃寺となった時に重要文化財に指定されている不空羂索観音をはじめ3体の仏像がこの応現寺に伝わりました。平安時代以降は興福寺の勢力下にあって仏像修行が盛んな地でもありました。

不空羂索観音

木造不空羂索観音坐像(重要文化財)

一木割矧造 座高90.6cm、制作年代:平安時代

応現寺に安置される不空羂索観音像は、目が額にもあって八本の手を備える三目八臂の形をし、両肩に鹿皮を纏います。体つきがゆったりとし、衣の表現が穏やかであることから「定朝様」と呼ばれる作風から平安時代の作と考えられています。

また『十巻抄』や『別尊雑記』に記される消失する前の興福寺南円堂の不空羂索観音像とよく似ています。12世紀頃に模造され、同種の模造された作例は少ないため貴重な仏像です。




近くのおすすめスポット

【岩船寺】

寺伝によると行基開基を伝え、行基が鳴川に建立した阿弥陀堂がそのはじまりとされます。本尊の阿弥陀如来坐像は重文に指定され、平等院や浄瑠璃寺の阿弥陀如来坐像より100年以上前に製作された貴重な仏像です。また紫陽花の名所としても有名です。

詳しくはこちら→岩船寺

【浄瑠璃寺】

詳しい創建年は不明ですが、一説には行基によって開基された説や、永承2年(1047年)に義明上人が薬師如来を本尊として小さな堂を建てたのが浄瑠璃寺の始まりとする説があります。本尊・国宝「九体佛」が当時のまま現存するのはこの浄瑠璃寺だけです。また秘仏ではありますが吉祥天・薬師如来像も有名です。

詳しくはこちら→浄瑠璃寺

アクセス

<住所> 奈良市東鳴川町31

<電話> 0742-34-5369(文化財課)

<拝観時間> 9:00〜16:00 毎月第一日曜日のみ開扉

<拝観料> 志納

<駐車場> 無料駐車場あり(2台)

電車・バスをご利用の場合
近鉄奈良駅またはJR奈良駅から、奈良交通バス「下狭川」行または「広岡」行に乗り、「東鳴川」で下車、徒歩約5分