母公堂

大峰山山上ヶ岳へ向かう参道にある、修験道の開祖・役行者の母「白専女(しらとうめ)」を祀るお堂です。現在、この地は女人禁制の結界口と定められ、母公堂と呼ばれるようになりました。現在では安産に霊験あらたかとされており、修験者だけでなく、安産祈願に多くの参拝者がこの地に訪れます。

御朱印はこちら→母公堂御朱印

母公堂の歴史

今から1300有余年前の白鳳年間、役行者という山岳修験者が、熊野本宮から大峯山脈を南から北の大峯山(山上ヶ岳)に向かい修行をしていました。

この修行を案じた役行者の母・白専女は、役行者の弟子・後鬼の案内で葛城山の麓、茅原から役行者が山籠りして修行している大峯山に一番近い、洞川の蛇ケ谷まで会いに来ましたが、この谷を渡ろうとすると、一匹の大蛇が行く手を阻み、どうしても渡ることが出来ませんでした。

後鬼と同じく弟子の前鬼を通じてこのことを知った役行者は、このままでは母は私を心配して命の危険な山中を何処までも心配して追っかけて来ると思い、洞川の蛇ケ谷に庵を建て母に住んでもらい、身の回りのことを後鬼に頼み、時々母を訪ねることにすれば、母も安心して留まってくれるだろうと思いつきました。早速、洞川の人たちに頼んで母の庵を建ててもらい、その庵を「母公堂」と名付けました。

女人結界門

女人結界門

また役行者は母を思う心から、母が後を追わないようにと「女人入山禁止の結界門」を建てました。これが「女人禁制」の始まりであり、一千三百有余年後現在も守り続けられています。これは「女性差別的」な解釈でなく、役行者の母を思う優しい心の現れであると考えられています。

※現在は山上ヶ岳の登山口にある女人結界門まで女性も進むことができます。



堂内

堂内には本尊である白専女(しらとうめ)をはじめ、役行者と前鬼・後鬼、弘法大師などが祀られています。

こちらが本尊・白専女です。役行者を心配する表情が見てとれます。


近くのおすすめスポット

【大峯山寺】

日本最高所に建つ寺院で世界遺産にも登録されています。創建は7世紀末、役行者が開基とされています。かつては吉野町の金峯山寺と大峯山寺は一つの寺院とされていました。本堂は重要文化財に指定されています。※女人禁制

詳しくはこちら→大峰山寺

【龍泉寺】

大峯の山々を行場として修行された役行者が、山麓の洞川に憩われたとき、こんこんと湧き出る泉を発見しました。龍の口を名付けて、そのほとりに小堂を建て、八大龍王をお祀りされたと伝えられるのが龍泉寺です。

詳しくはこちら→龍泉寺



アクセス

<住所> 奈良県吉野郡天川村洞川

<電話> 0747-64-0930

<駐車場> 有料駐車場あり(500円)

電車をご利用の場合

近鉄下市口駅からバスで(洞川温泉行き、終点『洞川温泉』下車)
洞川温泉バス停から徒歩