不退寺






不退寺

法華寺海龍王寺と共に「佐保三観音」の一つとされ、在原業平が暮らしたとされる寺院です。また花の寺としても知られ、500種類以上の植物が一年中花が途切れることなく咲いています。毎年5月28日に行われる業平忌には多くの人が訪れます。

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不退寺

歴史

本堂(重文)

809年、平城天皇が譲位してのち隠棲し「萱の御所」と称したのが始まりとされ、その後平城天皇の皇子である阿保親王、更に阿保親王の5男である在原業平が暮らしたとされます。伊勢神宮参詣時に受けた神勅を機に、業平が自ら聖観音像を刻み、「不退転法輪寺」と号して阿保親王の菩提を弔ったのが、寺院としての始まりと伝えられています。

本尊

聖観音菩薩立像(重要文化財)

桂木材一木造り 像高:1.9m、平安時代

伝えでは在原業平自作の観音菩薩像とされ「業平観音」とも呼ばれています。しかし調査によると在原業平が活躍した800年代に造られた仏像ではなく平安時代中期の900年代の造立とされています。右腕、左腕の肘から先、足先などは後補ではあるものの、色彩が残っている比較的保存状態の良い仏像です。かつては三尊像の脇侍として造立されたものと推定されています。



多宝塔

多宝塔(重要文化財)鎌倉時代

不退寺の伽藍図や資料には二層構造の多宝塔が描かれていますが、現在は初層のみが残っています。寛政年間には檜皮葺きの上層部がありましたが、明治時代初期の廃仏毀釈で取り払われました。またこの多宝塔は不退寺では最古の建築物です。資料には塔内に安浪(快慶)作の千体地蔵が安置されていたそうです。毎年5月28日のみ開扉しています。

年中行事

1月1日 修正会
節分 星祭
3月1日〜5月31日 春期寺宝特別公開
4月8日 花まつり
5月28日 業平忌(11時より法要)多宝塔特別開扉
10月1日〜11月30日 秋期寺宝特別公開



近くのおすすめスポット

【法華寺】

不退寺の近くにある寺院です。光明宗総本山の法華寺は平城宮跡の端にある門跡寺院です。東大寺が全国の総国分寺であったのに対し、法華寺は総国分尼寺と位置づけられています。寺宝公開期間が比較的同じタイミングですので同時に拝観することをおすすめします。

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法華寺

【海龍王寺】

不退寺の近くにある海龍王寺は、平城宮跡の端にあることから古くから「隅寺」と呼ばれ、「旅行・留学の安全祈願」の寺として現在でも多くの人が祈願に訪れます。こちらも法華寺同様に春と秋に十一面観音像のご開帳があります。

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海龍王寺

【興福院】

基本的に一般公開されていない、知る人ぞ知る寺院です。山号は法蓮山、浄土宗の尼寺です。大門を抜けると客殿、庭園、本堂、御霊殿と想像以上に広い境内で、とても落ち着いた空間が広がります。拝観希望者は予約をする必要があります。

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興福院



アクセス

<住所> 奈良県奈良市法蓮町517

<電話>0742-22-5278

<拝観時間> 9:00~17:00

<拝観料> 大人500円(特別公開時はプラス100円、業平忌はプラス200円)

<駐車場> 無料駐車場あり(8台)

電車・バスでお越しの方へ
近鉄奈良駅より奈良交通バス自衛隊行、西大寺行で一条高校前不退寺口下車、北へ徒歩約5分
近鉄新大宮駅より北へ徒歩約15分




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