吉野水分神社



吉野水分神社

千本桜として知られる吉野の上千本にあたる場所に鎮座する神社です。水分と書いて「みくまり」と珍しい読み方をします。桜の名所は吉野山だけではなく、境内にある枝垂れ桜は桜と境内の相性が抜群に良く、開花時期には多くの人が参拝します。2004年7月に、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されました。

御朱印はこちら↓↓

吉野水分神社

歴史・御祭神

創建年は不明ですが、延喜式神名帳にはその名が記載されており、少なくとも編纂された平安時代以前には創建されていたことがわかります。また「大和四処水分」の一つと記載されており、吉野八大明神の一社で俗に子守大明神とされています。水分とはその名の通り水を分配する神様です。田畑に水を配分する神として進行され、毎年4月3日に行われる御田植祭は吉野町無形文化財に指定されています。

子守大明神として信仰されるようになったのは、「みくまり」が訛って「みこもり」となったからだとされています。また豊臣秀吉が花見にこの地へ来た際に、当社へ祈願したところ秀頼を授かっています。

【御祭神】
右殿・・・萬栲幡千幡比咩命、玉依姫命、瓊瓊杵命

正殿・・・天之水分大神

左殿・・・高皇産霊神、少名彦神、御子神



境内の様子

現在の境内は豊臣秀吉が花見にこの地へ来た際に、当社へ祈願したところ秀頼を授かった御礼として秀吉・秀頼が再建に尽力され現在の境内が完成しました。楼門、拝殿、本殿など社殿6棟が重要文化財に指定されています。桃山文化の建築様式を取り入れた大変美しい境内です。

境内の様子

楼門(重文)

回廊と拝殿

秀頼寄進の湯釜



桜の名所

境内にある枝垂れ桜は特に人気でその美しさから春には多くの人が訪れます。

【開花時期】3月下旬〜4月上旬

近くのおすすめスポット

【金峯神社】

当社から更に吉野山を登った先にある神社です。標高が765mあり吉野山で最も高い場所となっています。こちらもユネスコ世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として登録されています。

詳しくはこちら↓↓

金峯神社

アクセス

<住所> 

<駐車場> 無料駐車場あり(2台ほど)

電車・バスでお越しの方へ
近鉄吉野駅より吉野ロープウェイ乗り換え「吉野山」下車、徒歩約1時間30分
吉野山駅からバスで23分の「奥千本口」下車、徒歩15分。



吉野水分神社” に対して1件のコメントがあります。

  1. こもり より:

    当社は無人社のため電話はありません。そして電話番号が違います。0746-32-3012です。豊臣秀吉が大花見に吉野山を訪れたときには、すでに、その子、秀頼は誕生していますので、これは間違いです。子授け祈願に訪れたのではなく、お礼参りにきたと思われます。当社は、大和四処水分社の一つとは断定できません。なぜなら、吉野水分神社元社といわれるところがあり、そこが当時の吉野水分神社と考えられます。吉野水分神社はこの辺にあちこちにあり、元社から里や田畑に近いあちこちに分霊したと考えられます。ちなみに吉野郡だけで水分神社は11社ありますので、当社が吉野水分神社とは断定できませんし、当社が吉野水分神社に比定されたのは、神社として生き残るために明治時代になってからです。また、水分の神、子守の神、子守明神、子守大明神はそれぞれ別々の神ですので、誤解しないようにしてください。何はともあれこの神社はとてもややこしくて難しいです。表向きの説明だけではとても理解できません。

    1. limer より:

      電話番号の件ありがとうございます。
      当サイトではパンフレットや立て札の由緒書きを優先して掲載しています。
      由緒に関しては諸説あることは理解していますが、どうぞご理解のほど宜しくお願いします。

  2. おなんじ より:

    世界遺産の吉野山の吉野水分神社と金峯神社は兼務社で基本無人です。本務神社は大名持神社
    ですので、もし、吉野水分神社へ来られて、無人で、御朱印等受けられなかったりしたら、本務神社の大名持神社へ来ていただければ、在宅していれば、御朱印を受けることができますし、こちらでも対応させていただきます。問い合わせ先も、吉野水分神社・大名持神社の電話番号はともに自宅の固定電話ですので、共通してアクセスできます。大名持神社も参照してください。

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