東大寺秘仏公開デー



東大寺秘仏公開デー

毎年12月16日は東大寺の秘仏が一同に公開される東大寺秘仏公開デーです。大仏殿ばかりが注目されがちな東大寺ではありますが、この日は大仏殿以外のお堂がメインとなり毎年多くの人で賑わいます。しかも秘仏が公開される法華堂(三月堂)、開山堂、俊乗堂全てのお堂で国宝の仏像が間近で拝める大変貴重な日です。

東大寺とは

世界遺産・古都奈良の文化財の一部として登録されている日本人のほとんどが参拝した事がある華厳宗総本山の東大寺です。「奈良の大仏さん」と親しまれた盧舎那仏(大仏)を本尊とし、大仏を安置する金堂(大仏殿)は世界最大級の木造建築物として有名です。他には毎年3月に行われる修二会(お水取り)など年間ぞ通じて様々な行事が行われます。

詳しくはこちら→東大寺



法華堂(三月堂)

法華堂は三月堂と呼ばれ、733年に創建された東大寺最古の建造物として有名で国宝に指定されています。創建当初は東大寺の前身である金鐘寺の伽藍の一つであったと考えられ、当時は羂索堂とも呼ばれていました。旧暦の三月に法要があることから三月堂と呼ばれるようになりました。

詳しくはこちら→法華堂

【秘仏】

執金剛神立像(国宝)

塑像 像高170.4cm、製作年代:奈良時代

執金剛神像とは金剛杵を執って仏法を守護する神のことで、金剛力士(仁王)はこの神将が発展して生まれたといわれています。この像の成立時期については諸説ありますが、東大寺の前身である金鍾寺時代の良弁によって発願されたとすることはまちがいないとされています。保存状態が非常に良く、現在も一部極彩色が残っています。

限定の御朱印あり、詳しくはこちら→法華堂御朱印



俊乗堂

俊乗堂があったところは、かつて鎌倉時代に東大寺復興に大きな足跡を残した俊乗房重源上人によって建立された浄土堂のあった場所でしたが、その後兵火で焼失しました。1704年に公慶上人が重源上人の功をたたえ、菩提を弔う為に俊乗堂を建立しました。

詳しくはこちら→俊乗堂

【秘仏】

重源上人坐像(国宝)

木造 像高81.8cm 製作年代:鎌倉時代

俊乗堂の御本尊として祀られています。口を固く結んだ厳しい表情、大きく張った肩や数珠を握る手など重源上人の晩年のお姿を忠実に再現し、まるで生きているような印象を与えます。鎌倉時代傑作の肖像彫刻とされるこの仏像は、仏師快慶作と伝えられていますが、確かなことは不明です。



開山堂

開山良弁(ろうべん)僧正の像を祀るため、良弁堂ともよばれます。内陣中央に八角造の厨子がすえられ、国宝の僧正像が安置されています。良弁が遷化した宝亀4年(773)年から246年後に初めて御忌法要が行われたことから、この堂はその時に創建されたと伝わります。

詳しくはこちら→開山堂



アクセス

<住所> 奈良県奈良市雑司町406−1

<電話> 0742-22-5511

<拝観料> 法華堂:600円 開山堂:600円 俊乗堂:600円

<駐車場> 近隣に有料駐車場あり

自動車をご利用の場合

名神高速道「京都南IC」から京奈和自動車道経由約60分
京奈和自動車道「木津IC」から南へ約7km
第2阪奈有料道路「宝来IC」から東へ約8km
西名阪自動車道「天理IC」からR169経由北へ約10km

電車をご利用の場合

JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス(外回り)「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
または市内循環バス(外回り)「氷室神社・国立博物館」バス停下車、徒歩約5分

●神戸・三宮からお越しの方(最速時間)
阪神なんば線「三宮」~近鉄奈良線「奈良駅」約80分
阪神なんば線「三宮」~近鉄奈良線「大阪難波駅」約40分
近鉄奈良線「大阪難波駅」~近鉄奈良線「奈良駅」約40分



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