丹生川上神社下社



丹生川上神社下社


奈良県中南部に鎮座する日本最古の水神を祀る社、丹生川上神社の下社です。古来より国からも厚く信仰され「官幣大社」「二十二社」「名神大社」列せられていました。丹生川上神社は上社中社下社の3社あり、いずれも水神を祀っています。現在ではパワースポットとしても知られます。

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丹生川上神社下社

歴史・御祭神


創建は不詳ですが、土地の古老の伝えに、丹生社の鳥居が洪水によって流されてきたので、それを拾って神体として祀ったのが創祀だとされています。また日本最古の水神としてもあげられている事からかなり古い創建であることはわかります。

丹生川上神社は本来は1つの神社でしたが、戦国時代以降に消息が不明になり、明治以降に次々と候補が現れ、現在は上社・中社・下社の3つに分かれています。

【御祭神】闇龗神 (くらおかみのかみ)


絵馬の起源

古くから丹生川上神社には朝廷より雨を祈り「黒馬」・晴を祈り「白馬」が献上されました。名神祭の度に馬を献上することが難しくなり、板に馬の絵を描いた「絵馬」が誕生し全国へ広まったとされています。

必見の社殿

個人的に丹生川上神社下社で最も注目すべきは全国的に大変珍しい社殿です。まるで天に伸びるよう設えられた75段の屋根付き階(きざはし)は参拝すれば必ず見てほしい点です。画像中央部に上へ伸びる階段がわかると思います。

本殿は三間社流造で、棟に千木・鰹木を置きます。文久3年の天誅組討伐の兵火に罹ったために、明治18年(1885)に修築されています。本殿から屋根を架した75段の木階を下った場所に建つ拝殿は、正面5間側面2間の入母屋造平入で、同じく天誅組事件で灰燼に帰したため、明治34年になって復建されました。

境内の見どころ

【丹生の御食の井(御神水)】

水神の祀る神社としてこの地から湧き出る神聖な水には大いなる力があると古来より信仰されています。境内にある丹生の御食の井ではお賽銭を入れ、その水をいただくことができます。

【牛石】

この石が牛の寝ている姿に似ていることから牛石と呼ばれるようになりました。この石は大正天皇御祭典の奉祝を記念して丹生区より奉納されたものです。

優しく3回寝でると幸運に恵まれるかも?



【蛙石】

蛙が飛び上がった様な姿に見えることから蛙石と呼ばれるようになりました。隣にある牛石は牛歩とも言われることから静の石、片や瞬発力のある蛙は動の蛙石とされ、牛の静かさ(粘り強さ)と蛙の瞬発力は人生においてどちらも非常に重要なことであるとこれらの石が教えてくれます。

【産霊石(むすび石)】

産霊石は男根と女陰の御神体が重なり合っています。この石の底には10cmほどの深い穴が空いています。

いつの頃か当社にお参りして子宝に恵まれた信者が禊をした丹生川の底にあった物を奉納したもので、今も遠方から参詣者が集まってきます。

丹生川上神社上社・中社

【丹生川上神社上社】

こちらも下社と同様に水神を祀ります。平成10年のダム建設に伴い高台に遷座されたため、天空の社と呼ばれる当社は下界を見下ろせるほど高いところにあります。

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丹生川上神社上社

【丹生川上神社中社】

こちらも上社・下社と同様に水神を祀っています。中社では井戸より水が御神水がいただけ、参拝者の多くが汲んでいます。また神武東征の地、吉野離宮の碑があるなど見所たくさんです。

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丹生川上神社中社

丹生川上三社めぐり

丹生川上神社は上社中社下社の3社をめぐる「丹生川上三社めぐり」です。馬の挿絵と文字の入ったA4サイズの和紙を購入し、丹生川上三社をめぐり御朱印をもらうシステムになっています。和紙はどこの神社でも購入(1000円)できます。

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丹生川上三社めぐり



アクセス

<住所> 奈良県吉野郡下市町長谷1の1

<電話> 0747-58-0823

<駐車場> 無料駐車場あり

電車・バスでお越しの場合
近鉄 吉野線下市口駅から笠木・洞川温泉行きバス「長谷(ながたに)」下車すぐ



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