岡寺(龍蓋寺)



岡寺

西国三十三所第七番札所でも知られる真言宗豊山派の寺院です。本尊である如意輪観世音座像は日本最大の塑像です。花の寺としても有名で、石楠花や天竺牡丹など境内を彩ります。また高台に堂塔が立ち並び、明日香村を一望できます。

御朱印はこちら↓↓

岡寺(龍蓋寺)

歴史

龍蓋池

寺伝によると岡寺の創建は1300年前、天智天皇の勅願によって義淵僧正が建立されました。

正式には『龍蓋寺』という寺名ですが、この『龍蓋寺』という名は、飛鳥の地を荒らし農民を苦しめていた悪『龍』を、義淵僧正がその法力をもって池の中に封じ込め大きな石で『蓋』をし改心をさせたことからその名が付いたと伝わっています。

また悪龍の『厄難』を取り除き飛鳥を守った伝説は、現在まで脈々と続く岡寺の『やくよけ信仰』の始まりの所以の一つであるとも言われています。


本尊

【如意輪観世音菩薩坐像】(重要文化財)

塑像 像高:4.85m 奈良時代

日本最大の塑像として知られます。最大の特徴として一般的な如意輪観音像は六臂(六本の手)で、片膝を立てて思惟する像容が多いのですが、岡寺本尊は二臂(二本の手)で、右手は施無畏、左手は与願の印を結んで、結跏趺坐をする姿をしています。しかし台座部の調査結果から、当初は左足を踏み下げて坐る半跏像であったのではないかと推測されています。頭部は造立当時の姿ですが、体部は補修が多く、かつては半跏像であったものを現在の坐像に改めたものと考えられています。。

境内の様子

境内には本堂、奥の院、稲荷社など様々な堂塔が並び全て回ると境内を1周できるように作られています。

本堂(県指定文化財)

仁王門(重要文化財)

楼門(県指定文化財)

稲荷社

奥の院

三重塔



花の御寺

花の寺としても知られ、石楠花や天竺牡丹、紅葉などの見頃時期には多くの人が訪れます。

【石楠花】見頃:4月中旬〜5月上旬

【天竺牡丹】見頃:GW期間

青の手水舎

岡寺では近鉄特急「青の交響曲(シンフォニー)」の運行5周年を記念して2021年11月30日まで「青の交響曲(シンフォニー)」の車体カラーに合わせ、青のビー玉で手水舎を彩っています。

また吉野神宮(吉野町)でも同様に青の手水舎(折り鶴)が楽しめます。

吉野神宮についてはこちら↓↓

吉野神宮

年中行事

1月1日 元日開帳法要・新春やくよけ護摩供法要
1月1日〜1月31日 新春厄除け祈願祭
1月18日 初観音
1月28日〜2月3日 星祭り
2月初午の日 初午法会 開運厄除護摩供大般若法要
3月初午の日 初午大祭 開運厄除護摩供大般若法要
4月中旬〜5月上旬 石楠花まつり
GW期間 華の池~水面に浮かぶ天竺牡丹~
9月中旬 飛鳥光の回廊
10月 第3日曜日 開山忌野点茶会・三重宝塔壁画公開
11月中旬〜12月上旬 紅葉まつり
12月18日 納観音
12月31日 除夜の鐘



飛鳥光の回廊

明日香村内の代表的な史跡、寺社、施設がライトアップされ、周囲は20,000本を越えるやさしくあたたかいろうそくの明かりで彩られます。明日香村全体で開催されているため、とても一晩で全ては回ることはできないため、毎年楽しめるイベントになっています。

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飛鳥光の回廊 2021

近くのおすすめスポット

【治田神社】

岡寺のすぐ向かいに鎮座しています。かつてこの地は岡寺の境内であったと考えられ、基壇や礎石、瓦が出土しています。そのことから岡寺の鎮守社とも推測されています。

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治田神社

アクセス

<住所> 奈良県高市郡明日香村岡806

<電話> 0744-54-2007

<拝観時間> 8:00~17:00 (12月~2月 8:00~16:30)

<拝観料> 400円

<HP> http://www.okadera3307.com

<駐車場> 無料駐車場あり(狭路)または民間の有料駐車場あり

電車・バスでお越しの場合
近鉄 橿原神宮前駅 東口より奈良交通バス「岡寺前」下車、徒歩10分



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