玄賓庵
玄賓庵
山の辺の道沿いに建つ玄賓庵はお寺であり、休憩所のような安らぎの空間です。世阿弥の作と伝えられる謡曲「三輪」に登場する寺院で、古くから民に愛されてきました。堂内には重要文化財に指定された不動明王像が安置しています。基本的に週末のみ拝観が可能です。
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歴史
本堂
創建は平安時代、高僧・玄賓僧都が修業した場所といわれ。桓武・嵯峨天皇に厚い信任を得ながら、俗事を嫌って三輪山の麓で、俗世間を逃れて静かに暮らしました。
かつては山岳仏教の寺として三輪山の檜原谷にありましたが、明治の廃仏毀釈により現在の地に遷されたといいます。
境内の様子
境内には池や鎮守社の他に無数の石仏がありました。
謡曲「三輪」
謡曲に登場する神木
世阿弥の作と伝えられる謡曲「三輪」に登場する寺院です。内容だけ簡単に説明します。
大和国三輪山の麓に庵室をかまえている玄賓僧都のもとへ、毎日樒と閼伽の水を持って来る女があります。一度素姓を尋ねてみようと玄賓が待っていると、やがて女は訪れ、秋の夜寒をしのぐ衣を賜り給えと請います。玄賓が快く衣を与え、その住居を問うと、女は「我が庵は三輪の山本恋しくは訪い来ませ杉立てる門」の古歌をひき、杉立てる門を目印においでなさいと言い残して姿を消します。 玄賓が女の言葉を頼りに草庵を出て、三輪明神の近くまで来ると、不思議なことに二本の杉に先程女に与えた衣が掛かっており、その裾に一首の歌が書いてあります。それを読んでいると、杉の木陰から御声がして、女姿の三輪明神が現れます。そして和歌の徳を讃え、三輪山の杉にまつわる昔話を聞かせ、天照大神の岩戸隠れの神話を物語り、神楽を奏しますが、夜明けと共に消え行きます。
近くのおすすめスポット
【檜原神社】
玄賓庵から徒歩数分のところにある大神神社の摂社です。本殿がなく三ツ鳥居を通して神座を拝する古代祭祀の姿をとってい流のが特徴的な神社です。神社の前には茶屋もあり休憩スポットとしても知られます。
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【大神神社】
日本最古の神社として知られる大神神社は大和国一宮として全国の三輪信仰の総本社として栄えています。三輪山を御神体とする当社ではその御神体である三輪山に登拝することができます。
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アクセス
<住所> 奈良県桜井市茅原377
<電話> 0744-42-6447
<拝観時間> 10:00~15:00(基本的に週末のみ)
<拝観料> 200円
<駐車場> なし
電車・バスでお越しの場合
JR三輪駅から徒歩30分