法隆寺金堂壁画模写などー大英博物館仏像展ー



大英博物館仏像展

10月3日から11月24日までイギリスの大英博物館にて開催される仏像展「奈良―日本の信仰と美のはじまり」に奈良を代表する多くの有名仏像が出展されています。

奈良県からは仏像など15件19点、同博物館のコレクション8件の計23件27点が出展されます。中には国宝・重要文化財も含まれています。

主な展示物

主な出展品を紹介しています。

【法隆寺金堂壁画模写】

日本の仏教絵画の代表作として知られる法隆寺金堂内壁画です。堂外陣四周には大小12面の壁画があり、4つの大壁にはいずれも説法相の如来と両脇侍菩薩を中心に、諸尊が整然と立並ぶ浄土図が描かれ、釈迦、阿弥陀、薬師、弥勒の四仏の各浄土を再現しています。

1949年火災によって焼損し、飛天の小壁のみが取りはずされていて災禍を免れましたが、小壁の羅漢図は跡形もなく粉砕されてしまいました。

【夢違観音】

【国宝】観音菩薩像、像高86.9cm 白鳳時代 法隆寺所蔵

法隆寺の宝物庫「大宝蔵院」に安置される胴造の仏像で、悪夢を良い夢に変えてくれる伝説から夢違観音とも呼ばれます。柔らかい表情や丸みを帯びた体躯などから白鳳仏の代表作です。

法隆寺屈指の人気仏像として知られます。



【八角燈籠火袋音声菩薩像】

【国宝】高さ:約1m 奈良時代 東大寺所蔵

大仏殿の前にある八角燈籠は創建当初のものだと考えられています。火袋の4面扉楽器を奏する音声菩薩像を鋳出しています。4面の羽目板のうち2面が当初のものであり、残り2面は現在レプリカが付けられています。今回はその内の一面が出展されます。

【金銅透彫舎利容器】

【国宝】高さ:約90cm、鎌倉時代 西大寺所蔵

金銅製(銅に金メッキ)の塔です。底の銘文から、文永7年(1270)叡尊の発願によって作成、前年に感得した唐招提寺の舎利安置のため作成と判明しています。

基本的に西大寺の春と秋の寺宝展で公開されています。

【神像】

罔象女神坐像 像高:54cm 丹生川上神社中社

藤原時代後期に制作された一木造りの神像で、日本最古の和装姿のものとされています。罔象女神は当社の御祭神として祀られており、水一切を司る神様で水利の神として、又は雨の神として信仰されています。

また当社には他に唐衣の女神像2躯、男神像4躯が奉安されています。



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