仁王門の修復開始(金峯山寺)
仁王門の修復開始
吉野町の金峯山寺では70年ぶりに国宝仁王門の解体修理が行われます。金峯山寺の建物では最も古く、南北朝時代の重要な建築物です。この修復工事では瓦や木材など可能な限り再利用し、劣化した瓦についても粉砕し、再度焼き直し使用する予定です。また仁王門内に安置される仁王像も同時に修復に出られます。2028年に修復が完成するとされ、10年にも及ぶ大修理です。
仁王門
国宝に指定されている重層入母屋造、高さ20.3mにもなる南北朝時代の創建と伝わる仁王門です。二階建てで、一階と二階の境目にも屋根の出を有する本瓦葺きの二重門です。本堂が南を正面とするのに対し、仁王門は北を正面に建っています。これは、熊野から吉野へ(南から北へ)向かう巡礼者と吉野から熊野へ(北から南へ)向かう巡礼者の双方に配慮したためとされています。
金剛力士像
吽形
阿形
金剛力士像(重要文化財)南北朝時代
仁王門内に安置される金剛力士像(仁王像)は高さ5.1mにもなり、東大寺の金剛力士像に次ぐ日本で2番目の大きさです。桧材寄木造りで延元3年(1339)、南都大仏師康成の作です。
金峯山寺とは
古来桜の名所として知られ、南北朝時代には南朝の中心地でもあった吉野の金峯山寺は修験道の聖地として修行者で賑わっています。修験道は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されており、道の世界遺産は世界に2例しかない貴重な遺産です。本堂である蔵王堂は東大寺に次ぐ大きさで、堂内には三体の秘仏・蔵王権現像が安置されています。
詳しくはこちらから→金峯山寺
勧進寄付について
金峯山寺では随時仁王門大修理勧進寄付をお願いしています。
寄付についてはこちらから→大修理勧進寄付
近くのおすすめスポット
【吉野神宮】
【吉水神社】
吉水神社から見える「一目千本」は吉野屈指の桜の名所と知られ、豊臣秀吉もこの地で花見をしたという歴史ある神社です。ユネスコ世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として登録されています。
詳しくはこちら→吉水神社
アクセス
<住所> 奈良県吉野郡吉野町吉野山
<電話> 0746-32-8371
<入山時間> 8:30~17:00
<拝観料> 大人500円(特別公開時1000円)
<駐車場> 近隣に民間の駐車場あり
自動車をご利用の場合
■松原JCT→西名阪→郡山IC→R24
橿原経由R169→吉野大橋→吉野山
■松原JCT→西名阪・柏原IC→R165→大和高田バイパス→
御所香芝線(山麓線・県道30号)→名阪交差点を左折・R309→
吉野口駅付近バイパス→車坂峠交差点を直進→
絵垣本交差点を右折・R169→土田交差点を左折→吉野大橋→吉野山
■富田峠→R309・水越トンネル(水越峠)→名柄交差点を直進・R309→
吉野口駅付近バイパス→車坂峠交差点を直進→
絵垣本交差点を右折・R169→土田交差点を左折→吉野大橋→吉野山
■名古屋方面より→東名阪→名阪国道→IC→R370→三茶交差点を右折→
河原屋西を右折→R169→吉野大橋→吉野山
電車をご利用の場合
近鉄吉野駅→吉野大峯ケーブル自動車吉野山駅から徒歩10分