法隆寺金堂壁画と百済観音(東京国立博物館)



法隆寺金堂壁画と百済観音

東京国立博物館ではこの春に法隆寺の展覧会が行われます。2020年は、1950年に文化財保護法が成立してから70年の節目の年です。本展では「法隆寺金堂壁画」の優れた模写や、焼損後に再現された現在の壁画、日本古代彫刻の最高傑作の一つである国宝・百済観音などが展示がされます。

速報 中止

3月13日(金)に予定されていた当展は、新型コロナウイルスの影響により中止となりました。

チケットの払い戻しは緊急事態宣言が解除され次第開始する予定です。

会場・会期・観覧料

【会場】東京国立博物館本館 特別4室・特別5室

【会期】2020年3月13日(金)~5月10日(日)
    前期/3月13日(金)~4月12日(日)
    後期/4月14日(火)~5月10日(日)

【観覧料】一般:1,200円 大学生:600円 高校生:400円 中学生以下:無料



注目の展示品

【百済観音像】

百済観音像(国宝)

木造 像高:209.4㎝ 飛鳥時代

樟の一本造りです。肘先や水便、天衣は別材を継いでいます。最大の特徴はやはり八頭身の長身で、飛鳥仏を代表する微笑(アルカイックスマイル)です。江戸時代まで虚空蔵菩薩とされていましたが、明治に化仏のある透かし彫りの宝冠が見つかり、百済観音と呼ばれるようになりました。

かつて百済観音像は金堂の壇上で、釈迦三尊像の後ろに安置されていましたが、現在は百済観音堂に安置されています。

【法隆寺金堂壁画】(模本)

日本の仏教絵画の代表作として知られる金堂内壁画です。堂外陣四周には大小12面の壁画があり、4つの大壁にはいずれも説法相の如来と両脇侍菩薩を中心に、諸尊が整然と立並ぶ浄土図が描かれ、釈迦、阿弥陀、薬師、弥勒の四仏の各浄土を再現しています。しかし1949年火災によって焼損し、飛天の小壁のみが取りはずされていて災禍を免れましたが、小壁の羅漢図は跡形もなく粉砕されてしまいました。それを機に壁画が焼損した1月26日は文化財防火デーと定められ、日本各地の社寺等で消火訓練が行われています。



法隆寺について

現存する日本最古の木造建築物と知られ、1993年に「法隆寺地域の仏教建造物」として世界遺産に登録されている聖徳宗総本山の寺院です。多くの国宝を有し、国内では1ヶ所における国宝建築物、国宝仏像が共に1番多く指定されています。また春と秋には秘仏公開や寺宝展が行われ多くの人が訪れています。

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法隆寺

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世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」



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