膳夫寺(保寿院)
膳夫寺
大和三山の一つ香具山の近くに位置する寺院です。聖徳太子妃膳夫姫(かしわてひめ)がその養母の菩提を弔うために建立した「膳夫(かしわて)寺跡」と伝えられています。決して観光寺院とは言えず普段は人気の無い寺院ですが、行事の際は地元に方を中心に賑わいます。
歴史
寛文年代(1600年代半ば)の『和州寺社記』によると、聖徳太子妃膳夫姫(かしわてひめ)がその養母である古勢女の菩提を弔うために建立し、二階堂と名付けたと記されています。
1500年代初頭の膳夫庄差図(談山神社所蔵)には「膳夫寺(かしわてでら)」の文字が見えています。膳夫寺の後身にあたる保寿院の前には礎石が2基、付近からは7世紀後半の瓦や柱穴のある礎石がここから出土しています。
本尊は虚空蔵菩薩立像で、堂内には他に聖徳太子像や弘法大師坐像、不動明王立像が祀られています。
虚空蔵さん
画像は橿原観光協会から引用
毎年4月の第一日曜日に知恵と福徳の仏様である虚空蔵菩薩を供養する大法要、護摩焚き、御供餅まきが行われます。
【2021年日程】4月4日 14時〜
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アクセス
<住所> 奈良県橿原市膳夫町101
<拝観料> 境内無料
<駐車場> なし
電車でお越しの場合
近鉄耳成駅より徒歩15分
JR香久山駅より徒歩13分