畝尾坐健土安神社



畝尾坐健土安神社

大和三山の一つ天香山の北西麓に鎮座する式内社で畝尾坐健土安神社(うねおにますたけはにやす)と読みます。天香山(あまのかぐやま)に深く関係しており、土の神(健土安比売命)を祀っています。平安時代の『延喜式神名帳』にも記載され、日本神話にも関係する由緒ある古社です。

歴史・御祭神

詳しい創建年は不明ですが、平安時代以前に創建されたと考えられています。

近世の『大和志』には天照大神社と称しましたが『延喜式』には「畝尾坐健土安神社」と記載されています。

畝尾の由来について、『延喜式』によると金剛寺本はウネヒ、 九条家本はウネヲとしています。「古事記」では「香山(香久山)も畝尾の木の本」はウネヲと読むのが定説になっており、式内社の場合は香山のうねりをもった山の尾に鎮座する神と解釈されています。

当社は「日本書紀」神武天皇即位前紀己未 年二月二〇日条に「天皇、前年の秋九月を以て、 潜に天香山の埴土を取りて、八十の平瓫を造りて、躬自ら斎戒して諸神を祭りたまふ。遂に区宇を安定むること得たまふ。故、土を取りし処 を号けて、埴土と白ふ」と記載され埴安に鎮座した土霊(健土安比売命)とされます。

当社と香久山の間に赤埴山という小丘があり、 埴安伝承地の石碑が建っています。

御祭神:健土安比売命・天児屋根命



年中行事

9月28日 例祭

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アクセス

<住所> 奈良県橿原市下八釣町136

<拝観料> 境内自由

<駐車場> なし

電車・バスでお越しの場合
・近鉄大和八木駅南口より、橿原市コミュニティバス乗車(約25分)、奈良文化財研究所藤原宮跡資料室前下車1分
・近鉄耳成駅から徒歩約20分
・JR香具山駅から徒歩約20分



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