史跡 三井瓦窯跡
三井瓦窯跡
法隆寺で知られる斑鳩町の隠れた観光スポット「三井瓦窯跡(みいがようせき)」です。その名の通り瓦を焼くためのかまどで、白鳳時代から奈良時代にかけて使われていたとされています。昭和7年に国の史跡に指定されました。
瓦窯跡の様子
史跡 三井瓦窯跡は、瓦塚2号墳の後円部の斜面にあり、「法輪寺伽藍木版絵図」の「瓦塚」の位置にあります。昭和6年に果樹園開墾中に偶然発見され、窯内から平瓦と丸瓦が出土しました。
調査の結果から瓦窯の操業時期は、八葉複弁蓮華文(はちようふくべんれんげぶん)の軒丸瓦が近くで採集されており、これと同類の物が法隆寺や法輪寺などで出土していることから、飛鳥時代後期(白鳳時代)〜奈良時代前期(7世紀末〜8世紀初頭)と考えれられています。
窯体の規模は以下の通り
【第1号窯】《形態》地下式有階有段登窯
水平長 約4.9m、現存高さ約3.8m
燃焼部 最大径 約1.8m
焼成部 1段目から天井まで高さ1.4m
1段目は燃焼部底より高さ79cm
2段目から現存する10段目までの段の高さ36.4〜45.5cm
各段の幅は約30cm
また平成7年には1号窯の南側より天井部の崩落した2号窯が新たに発見されています。
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アクセス
<住所> 奈良県生駒郡斑鳩町三井字東山639
<駐車場> なし
電車でお越しの場合
JR法隆寺駅より北東2.5km