高天寺橋本院



橋本院

高天寺橋本院は金剛山中腹に位置する高野山真言宗の寺院です。この地は古来より神の住む世界「高天原」の伝承地とされる場所であり霊地とされてきた非常に重要な場所です。橋本院の歴史は古く行基菩薩が創建、また修験道の祖・役の小角の修行した寺とも伝わります。

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橋本院

歴史

高天寺橋本院の歴史は古く、養老2年(718年)高天山登拝のためにこの地を訪れた行基菩薩が霊地であることを感じ一精舎をたて一心に冥応し祈った事に始まります。

ある日、念想中に容体より光を放ち香気漂う十一面観音菩薩のお姿が現れ人々はこの姿に高天上人と呼び尊敬しました。元正天皇は寺地として与え、十一面観音菩薩を刻むことを許され開基しました。

天平17年(745年)には聖武天皇発病の折、病気平癒祈願をし、天皇より「宝有山」の山号をいただくこととなります。

さらに鑑真和上を住職に任命するなど、高天千軒と呼ばれる格式の高い大寺院で金剛転法輪寺七坊の一つとして石寺、朝原寺などと共に権威を誇った寺であった。又、葛城修験宗の根本道場として役の小角の修行した寺でもありました。

しかし、元弘の変(1331)以後、南朝についた高天寺の修験僧・高天行秀らが陰から援助していた事から北朝方の畠山基国(1333年)や高師直(こうのもろなお)らにことごとく焼き打ちされ現在では高天寺橋本院だけが残りました。

十一面観音像

【十一面観音立像】

当寺の本尊で、高さ5.4mの仏像です。左手に水瓶、右手に錫杖を持つ長谷式の形式と呼ばれる仏像で、高天寺本堂より橋本院に移したものです。江戸時代に大修復され金箔がはっきり残る大変美しい仏像です。※画像の一部は公式HPより引用

公開日:毎月21日

境内の様子

のどかさを感じさせる自然豊かな境内には本堂(観音堂)をはじめ、護摩堂、大師堂など多数のお堂があります。また当寺は葛城古道沿いにあることからハイキングされる方を境内で見かけることも多いです。

山門

護摩堂

本堂

大師堂

花の名所

花の寺としても知られ、桜・紫陽花・彼岸花は特に有名です。※画像の一部は公式HPより引用

紫陽花

彼岸花

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奈良のアジサイ巡り

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彼岸花の名所

年中行事

1月21日 初大師
3月春分の日 彼岸会・落語会
9月秋分の日 彼岸会・落語会
12月21日 終い大師
12月31日 除夜の鐘
毎月21日 大師講
第2日曜、第3月曜 太極拳



近くのおすすめスポット

【高天彦神社】

当寺から徒歩数分の場所に神の住む世界「高天原」の伝承地とされる場所に鎮座する高天彦神社です。天界とだけあり、高台に位置し、のどかな原風景は当時を思わせます。また高天原舊跡地や蜘蛛窟など周囲には史跡もあります。

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高天彦神社

【高鴨神社】

御所市に鎮座する高鴨神社は上賀茂神社・下鴨神社など全国鴨(加茂)社の総本宮で、弥生中期より祭祀を行う日本最古の神社の一つです。豪族である「鴨の一族」の発祥の地で本社はその鴨族が守護神として祀った社とされます。

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高鴨神社

【そば小舎】

高鴨神社に隣接するようにお店を構えるのが「玄そば一本挽き」の美味しい蕎麦がいただける「そば小舎」さんです。麺は北海道産の二八蕎麦にこだわり、特に「鴨汁そば」は大人気です。また店内奥には「葛城の道歴史文化館」が併設され、当市の歴史に触れることができます。

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そば小舎



アクセス

<住所> 奈良県御所市高天350

<電話> 0745-66-2141

<拝観料> 境内自由

<駐車場> 無料駐車場あり(狭路のため要注意)

電車・バスでお越しの場合
近鉄御所駅・JR御所駅下車、タクシーで約15分
奈良交通バスを利用される場合、近鉄御所駅から五条バスセンター行バス「鳥井戸バス停」を下車西へ約2km



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