京終地蔵院



京終地蔵院

JR京終駅の近くに無数の石像が祀られてる寺院があります。古くは「京終阿弥陀」と呼ばれ、近くの飛鳥神社とともに応安二年(1368)に遷されたとされています。奈良の町には地蔵を祀った小さな祠を多く見かけますが、当院はその中でも数、大きさ共に群を抜いています。

由緒

創建年は不明です。現在のお堂は昭和44年(1969)に堂庫裏が改築された建物です。地蔵院の裏には墓地になっており、墓地内の無縁塔には桃山時代から江戸初期の背光五輪碑があります。

堂内内陣には、本尊大日如来坐像を中心に、地蔵菩薩立像・十一面観音立像・阿弥陀如来坐像と弘法大師坐像が安置されています。



阿弥陀三尊像

高さ:1.71cm 花崗岩製 南北朝時代

古くは現在地の南西に辻堂があり、阿弥陀三尊像はこの辻堂の本尊であるとされています。享保9年(1724)、霊験あらたかとの評判により参詣者が増えたため、一宇を造り「京終阿弥陀」と呼ばれるようになりました。現在は本院に移されていますが、石仏前の供物台に「辻堂佛前」の彫りが残されているため、元は辻堂にあったものとわかります。

中央は阿弥陀如来、向かって右が蓮台を捧げる観音菩薩、左は合掌した勢至菩薩です。

近くのおすすめスポット

【椚神社】

当院から徒歩数分のところに道路を塞ぐように鎮座している神社です。その名の通り御神木としてクヌギの木を祀っています。また当社には御神木にまつわる空海伝説が古くから伝わっています。

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椚神社

【飛鳥神社】

奈良市に「飛鳥」の名がつく神社「飛鳥神社」が鎮座しています。その名の通り、現在の明日香村の飛鳥神社の御祭神を、平城の新都左京四條七坊飛鳥の丘に、元興寺の鎮守社として奉遷、鎮祭したのが始まりとされています。

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飛鳥神社



アクセス

<住所> 奈良県奈良市北京終町6

<電話> 0742-55-2405

<拝観料> 境内無料

<駐車場> なし(近隣にコインパーキングあり)

電車でお越しの場合
JR京終駅より徒歩3分



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