薬園八幡神社



薬園八幡神社

郡山の城下町に鎮座する薬園八幡神社(やくおんはちまん)です。奈良時代平城京の南にあった大宮人のための薬草園に建立されたと伝わる古社です。境内に50種余りの薬草見本園があり、地元では「やこうさん」と呼ばれています。

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薬園八幡神社

由緒・御祭神

当社の創建は『続日本紀』によると天平勝宝2年(749)、大仏完成擁護の神託を奉じた八幡大神は宇佐から都に向かわれ、12月に平城宮の南、梨原の薬園新宮内に設けた神殿に祀られます。新宮の名もこれに因んだとされています。

そしてここより東大寺への遷座の際、八幡大神の分霊をこの新宮内の神殿に留めて奉斎し、薬園の地名を冠して命名されたのが当社の始まりとされています。

その後、足利時代末期に現在の地へ遷座され現在に至ります。

主祭神:八幡大神、比咩大神



境内の様子

当社は他の神社にはない少し変わった物や場所があり、お参りの際にはぜひそちらも見ていただきたいと思います。今回は特におすすめの箇所をご紹介します。

【薬草見本園】

当社の創建にも関わっている薬草が現在の境内にもハナミョウガなど50種余りの薬草見本園があります。

【狛犬】

拝殿の入り口にある元明元年(1781)と銘のある一対の狛犬です。こちらの狛犬は日本で2番目に古い狛犬とされている非常に貴重な狛犬で右側が雌、左側が雄となっています。狛犬の注目点はその古さだけではなく、ともに性器をつけている非常に珍しい狛犬です。

【灯籠】

鉄製や石造の灯籠は多く見るかと思いますが、当社には南部鋳物製の灯籠があります。

灯籠は文政4年(1821)ので、龍が浮き彫りになっているのが特徴的です。土台が8角形であることは皇室に関わりが考えられ、太平洋戦争下での金属提出を免れたのもこのためではないかとされています。

年中行事

10月12日 例祭



近くのおすすめスポット

【源九郎稲荷神社】

奈良県で最も有名な稲荷神社で、諸説ありますが「日本三大稲荷の1つ」に数えられます。神社名の源九郎は、歌舞伎「義経千本桜」に出てくる源九郎狐のことです。

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【郡山城跡】

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郡山城跡



アクセス

<住所> 奈良県大和郡山市材木町32

<電話> 0743-53-1355

<拝観料> 境内無料

<駐車場> 無料駐車場あり

電車でお越しの場合
近鉄郡山駅から徒歩9分
JR郡山駅から徒歩8分



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