御霊神社
ならまちの中心に位置する御霊神社は四季折々の花が咲く美しい神社です。かつてなら町は元興寺の境内であったため御霊神社も史書によれば元興寺御霊神社とも呼ばれていました。近年では恋愛成就の神社として人気のスポットです。
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御霊神社の歴史
霊安寺から800年に勧進され、御霊会が行われていました。かつては元興寺南大門前にあり、その門前は井上町と呼ばれています。奈良の町には南の出入口として三つの街道があり、疫病の侵入を防ぐための御霊会が営まれ、上つ道に早良親王を祀る崇道天皇社、中つ道に井上皇后を祀る井上御霊社、下つ道に他戸親王を祀る他戸御霊社(現・井上神社)が造営されました。この井上御霊社が当社のはじめです。史書では元興寺御霊社と記されています。
【御祭神】
本殿・井上皇后、他戸親王、事代主命
本殿東側社殿・早良親王、藤原広嗣、藤原大夫人
本殿西側社殿・伊予親王、橘逸勢、文屋宮田麿
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狛犬の足止め
御霊神社のシンボル的な存在が「足止めのついた狛犬」です。決してアクセサリーではなく、これは足に紐を結ぶ祈願です。
江戸時代から伝えられる願掛けの方法で、家出人や悪所通いの足が止まるようにとの願いや、ならまちでは子供が神隠しに合わないようにと狛犬の足に紐を結んでいました。
現在では「縁結び」「商売繁盛」の願いが込められるようになりました。
境内社
御霊神社には本殿以外に境内社があります。特に「出世稲荷神社」は豊臣秀吉公が篤く信仰した神様として知られ、稲荷神社に参拝した時に立身出世を遂げた秀吉公に因で「出世」の称号を授けたと言われています。※当社の稲荷神社は昭和27年に京都の出世稲荷神社より御分霊をお祀りしたものです。
若宮社
祓戸社
出世稲荷神社
秋季例大祭
画像は御霊神社HPより引用
神輿とともに時代装束に身を包んだ氏子、獅子舞がなら町を練り歩きます。また御霊神社の舞台では、舞楽奉納なども行われています。
開催日
10月13日
年中行事
1月1日 | 歳旦祭 |
2月3日 | 節分祭 |
2月17日 | 祈年祭 |
4月28日 | 出世稲荷神社御例祭 |
6月30日 | 夏越の大祓 |
7月25日 | 若宮社御例祭 |
10月12日 | 宵宮祭 |
10月13日 | 秋季例大祭 |
11月23日 | 新嘗祭 |
12月31日 | 年越の大祓 |
近くのおすすめスポット
【元興寺】
世界遺産元興寺は蘇我馬子が6世紀末、飛鳥に建立した日本最古の本格的寺院「法興寺(飛鳥寺)」が平城遷都に伴って718年に法興寺は現在の地に移転し元興寺と改めました。奈良時代には興福寺・東大寺と並ぶほどの寺域を誇っていました(現在のなら町ほぼ全域)が衰退し、現在ではその殆どを失いました。
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【十輪院】
ご本尊は珍しい石龕地蔵(重文)で、奈良を代表する地蔵を祀る寺院「大和地蔵十福」の一つでもあります。国宝の本堂や数々の仏像などひっそりとした寺院ですが非常に見るべきところが多いところでもあります。
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アクセス
<住所> 奈良市薬師堂町24番地
<電話> 0742-23-5609
<拝観時間> 9:00〜17:00
<駐車場> 近隣に民間の駐車場あり
電車でお越しの方へ
近鉄奈良駅より徒歩15分
JR奈良駅より徒歩20分
JR京終駅より徒歩10分
バスでお越しの方へ
市内循環田中町バス停より徒歩4分