栃尾観音堂

栃尾観音堂といえばやはり見るもの全てを虜にする円空仏で有名です。天の川沿いにひっそりとしたお堂に祀られています。無住の寺院ですが、地元に人たちによって管理されており、普段から拝観することができます。堂内には多くの有名人の色紙などが飾られており、栃尾観音堂がいかに信仰されているかが伺えます。

歴史

案内板にも円空仏(模造)がいます

この栃尾観音堂では、江戸時代、放浪の僧円空が大峯の地で寛文12年から延宝3年までの間に二度入峯し修行され、その際に彫られた聖観音立像、大辨財天女立像、金剛童子像、護法神像の4体が安置されています。深い堀のものは珍しく、特に護法神像は円空が初期に彫ったものとして注目されています。




円空仏

聖観音立像

大日如来坐像


【聖観音立像】
杉 像高:137cm 製作年代:1671年(江戸時代)

背面には梵字と花押らしき墨書が見られ、肩近くには大日如来坐像(像高:5.6cm)が埋め込まれていました。円空が法隆寺で血脈を受けた1671年に大峯まで足を運んだ際に造仏したと考えられています。




【護法神像】
杉 像高:49.7cm 製作年代:江戸時代

円空は生涯に護法神像を数多く製作したことで知られていますが、こちらの護法神像はその中でも最初の一体であったとされており大変貴重な仏像です。後期の護法神像とは顔など特徴が異なる部分が見られます。

護法神像とは、仏法および仏教徒を守護する主に天部の神々のことを指し、護法善神や諸天善神などとも呼ばれています。

【金剛童子像】
杉 像高:84.3cm 製作年代:江戸時代

栃尾観音堂の金剛童子像は役行者との関わりが深く、大峰山を守護する存在とされ、両手で杖をついた姿をしています。本尊である聖観音立像の脇を大辨財天女立像と共に安置されています。

【大辨財天女立像】
杉 像高:85.7cm 製作年代:江戸時代

栃尾観音堂の大辨財天女立像は金剛童子像と同じく、役行者との関わりが深いとされ、弥山(1,895m)の御神体とされており、両手で宝珠を捧げ持っています。その微笑ましい表情をした姿は栃尾観音堂内の仏像でも特に人気であり、パンフレットやポスターなどにこの大辨財天女立像が度々起用されています。本尊である聖観音像に次ぐ大きさであり、ほぼ同サイズの金剛童子像と共に本尊の両脇に安置されます。




周辺のおすすめスポット

【永豊寺】

栃尾観音堂がら車で数分のところにあるのが永豊寺です。こちらは見所は収蔵庫に安置されている釈迦如来・多聞天・広目天(共に県指定文化財)の3体の仏像です。特に拝観に予約は要らないとの事でしたが、一応事前予約されることをおすすめします。

詳しくはこちら→永豊寺

アクセス

<住所> 奈良県吉野郡天川村栃尾

<電話> 0747-63-0999(天川村総合案内所)

<駐車場> 無料駐車場あり(数台)

電車・バスをご利用の場合

近鉄下市口駅からバスで 中庵住行き『栃尾』下車
栃尾バス停から徒歩で5分(バスの本数に注意)