葛城一言主神社
葛城とありますが、住所は葛城市ではなく御所市にあるため少々ややこしくもある神社です。地元では「いちごんさん」などの愛称で呼ばれる当社は葛城山に東麓に鎮座しています。秋には境内の御神木・イチョウが美しく黄色に染まり多くの人が訪れています。
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御祭神・由緒
本社に鎮まります一言主大神は、第二十一代雄略天皇(幼武尊)が葛城山に狩をされた時に、顕現されました。
一言主大神は天皇と同じ姿で葛城山に顕現され、雄略天皇はそれが大神であることを知り、大御刀・弓矢・百官どもの衣服を奉献したと伝えられています。天皇はこの一言主大神を深く崇敬され、大いに御神徳を得られたのであります。この大神が顕現された「神降(かみたち)」と伝える地に、一言主大神と幼武尊(雄略天皇)をお祀りするのが当神社であります。そして、『古事記』が伝えるところによると、一言主大神は自ら「吾(あ)は悪事(まがごと)も一言、善事(よごと)も一言、言離(ことさか)の神、葛城の一言主の大神なり」と、その神としての神力をお示しになられております。そのためか、この神様を「一言(いちごん)さん」という親愛の情を込めた呼び方でお呼び申し、一言の願いであれば何ごとでもお聴き下さる神様として、里びとはもちろんのこと、古く全国各地からの信仰を集めております。
当社は全国各地の一言主神を奉斎する神社の総本社であり、全国各地には当社に参拝するための講があり、現代にも篤い信仰を集めています。
御神木
拝殿前には御神木として樹齢1,200年と伝えられるイチョウ(乳銀杏)があります。幹周/3. 85m、樹高/25m
【見ごろ時期】11月下旬~12月初旬頃
摂末社
境内には多くの摂末社が鎮座されており、古よりこの地がいかに重要な場所であったかを物語っています。
摂末社は以下の通り
天満神社 – 祭神:菅原道真
神功皇后社 – 祭神:神功皇后
市杵島神社 – 祭神:市杵島姫命
住吉神社 – 祭神:上筒男命、中筒男命、下筒男命、息長帯姫命
八幡神社 – 祭神:誉田別命、息長帯姫命
一言稲荷神社 – 祭神:保食神
祓戸神社 – 祭神:瀬織津姫命
奥宮
蜘蛛塚
一言主神社の一の鳥居をくぐってすぐ左にあるのが土蜘蛛の塚です。
伝えによると、翌己未年2月、磐余彦(後の神武天皇)は、従わない新城戸畔、居勢祝、猪祝を討ちました。また高尾張邑に土蜘蛛という身体が小さく手足の長い者がいたので、葛網の罠を作って捕らえて殺した。これに因んで、この地を葛城と称しました。これによって、磐余彦は中州を平定しました。
彼岸花の名所
当社はすぐ近くの九品寺と同様に彼岸花の名所として知られます。参道や境内周辺を赤く染め、開花時期には多くの人が訪れます。
【見ごろ時期】9月下旬〜10月上旬
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【九品寺】
当社から車で数分のところにある寺院です。奈良時代に行基菩薩により開創され、彼岸花や千体地蔵で知られます。本尊・阿弥陀如来像は重要文化財に指定された藤原時代の仏像です。
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【駒形大重神社】
駒形神社と大重神社の合祀で、葛城古道の近くに鎮座する神社です。かつては駒形神社と大重神社それぞれ祀られていましたが、明治に合祀されました。葛城山の麓に鎮座するためあまり参拝者のいないひっそりとした神社です。
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アクセス
<住所> 奈良県御所市森脇432
<電話> 0745-66-0178
<駐車場> 無料駐車場あり
<HP> http://www.hitokotonushi.or.jp/
電車をご利用の場合
・JR・近鉄 御所駅から 徒歩50分、タクシー約10分
・近鉄 御所駅から
市コミニュティーバス(西コース内回り循環)「森脇」下車すぐ
・近鉄 御所駅から
五條バスセンター行きバス「宮戸橋」下車 徒歩30分