藤原宮跡
藤原宮跡とは、藤原京の中心施設である藤原宮のあったところです。中国の都城にならい、日本で初めて建設された本格的都城で、694年遷都です。平城京遷都までの16年間、この地で持統、文武、元明の天皇三代が律令国家体制を強力に押し進めました。藤原京の構造はその後の平城京をなど後世の都にも引き継がれていきます。現在は大極殿跡の基壇が残ってはいますが、そのほとんどは原野が広がります。
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藤原宮の歴史
藤原宮の以前は、明日香村にある飛鳥浄御原宮や飛鳥宮など天皇が即位する毎に小規模な宮を造っていました。
しかし藤原京は、中国的な条坊制を採用したわが国最初の本格的都城です。694年から710年に平城京へ遷都するまで、持統・文武・元明天皇3代の16年間にわたる都でした。大宝律令の制定により律令国家が名実ともに完成し、ここを発した遣唐使は初めて「日本国」の国号を諸外国に伝えたなど、「日本国はじまりの地橿原」の舞台ですました。
この藤原宮の周囲約5km四方におよぶ藤原京の遺跡は、現在の橿原市・桜井市・明日香村にかけて残っています。また宮殿を守護する聖山と考えられた大和三山の中央へ宮殿を配置し、『万葉集』にも詠われたその情景は、今も藤原宮跡から三方に三山を望むことができます。
昭和9年(1934年)に始まる発掘調査でその所在地が確定したため、昭和21年(1946年)11月21日に国の史跡に、次いで昭和27年(1952年)3月29日に特別史跡に指定されました。
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藤原京の範囲
wikipediaより引用
藤原京の大きさは、これまで古代の幹線道路の中ツ道、下ツ道、横大路、山田道を京の端の道とした東西2.1km・南北3.2kmと推定してきました。ところが、この範囲をこえて外側にも道路や宅地が広がっていることが近年の発掘調査によってわかり、平城京をしのぐ広大な都であったことが明らかになりつつあります。
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季節の花
広大な面積を誇る藤原旧跡には各々花の名所があり、大和三山を望みながら眼前に広がる花々を楽しめます。
春:菜の花
初夏:蓮
夏:キバナコスモス
秋:コスモス
橿原市藤原京資料室
当室は、世界遺産登録を目指しており「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の構成資産「特別史跡藤原宮跡」をより理解して頂くことをコンセプトに開設しました。展示物には、藤原京の1,000分の1模型や、柱や瓦といった出土品、藤原宮の解説パネルなどがあります。藤原宮跡で咲く花々や、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の構成資産も写真で紹介しています。
近くのおすすめスポット
【おふさ観音】
おふさ観音は県内屈指の風鈴とバラで有名な寺院です。毎年春と秋には境内一面に咲き誇る「バラまつり」が夏には「風鈴まつり」が開催されます。境内は無料である為シーズン中は本当に多くの人が訪れています。
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【本薬師寺跡】
奈良市にある世界遺産・薬師寺の造営はこの藤原京の地で始まりました。平城遷都に際し現在の地に移転されましたが、もとあった薬師寺(本薬師寺)もしばらく存続しており、その寺跡は「本薬師寺跡」として今に続きます。ホテイアオイが境内一面に咲き誇り、多くの人が訪れます。また、彼岸花も境内の至る所に咲き誇り、風情を味わえます。
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アクセス
<住所> 奈良県橿原市醍醐町
<駐車場> 無料駐車場あり
電車・バスをご利用の場合
近鉄 大和八木駅からバス「橿原市藤原京資料室前」下車 徒歩約4分
JR 畝傍駅・近鉄 畝傍御陵前駅または近鉄 耳成駅から 徒歩約30分