飛鳥資料館とは

飛鳥資料館は奈良文化財研究所の調査研究成果を展示するとともに、飛鳥を訪れた人びとが古代史について概観することができる、総合的な歴史系の博物館施設です。実際に見て・触れて・一部写真が撮れるなど、飛鳥時代の奈良を学ぶには最適な資料館となっています。明日香村の寺社を巡る前にこちらで学んでから行くとより理解を深められると思います。資料館は大きく分けて第一展示室第二展示室に別れています。

第一展示室

第一展示室は主に飛鳥の宮殿や古墳・古墳内壁画を中心とした展示内容です。

【高松塚古墳の石室内の様子】

展示室には高松塚古墳の石室内のレプリカが用意されています。本物の石室は現在は分解され調査をしているので発見当時の姿は見ることができませんが、こちらではその様子が見ることができます。また石室内の壁画は各面ごとに展示もされているのでさらに詳しく見ることができます。

【石室内壁画の四神】

朱雀

玄武

白虎

【出土品】 蘇我氏の邸宅があった甘樫丘や日本最古の寺院である飛鳥寺から出土した埋納品や出土品が展示されています。

飛鳥寺についてはこちら↓↓

飛鳥寺(安居院)



第二展示室

第二展示室では山田寺跡の出土品や発掘調査などを展示しています。

【山田寺とは】

山田寺とは大化の改新で有名な蘇我倉山田石川麻呂が、641年に建設をはじめた初期仏教寺院です。山田寺は明治の廃仏毀釈で廃寺となり、明治25年(1892年)に再興されました。現在は無住で講堂跡付近に観音堂と庫裏が建つのみとなっています。

【山田寺東回廊】

展示室には山田寺跡で発掘された東回廊を組み立てて展示しています。この東回廊は現存する世界最古の木造建築物である法隆寺よりも古いとされ、2007年に重要文化財に指定されました。展示室では発見された東回廊の一部を使用し、残り部分を補完したことにより当時の山田寺東回廊を完全復元しています。

【興福寺:銅造仏頭】

興福寺に所蔵されている仏頭(国宝)はもと山田寺講堂本尊薬師如来像の頭部でした。『玉葉』(九条兼実の日記)によれば、1187年、興福寺の僧兵が山田寺に押し入り、山田寺講堂本尊の薬師三尊像を強奪して、興福寺東金堂の本尊に据えたとされています。 1411年に東金堂とともに被災しますが、幸い残った頭部が1415年に再興された現東金堂本尊台座に納められ、昭和12年(1937)に発見されました。

山田寺についてはこちら↓↓

山田寺跡

興福寺についてはこちら↓↓

興福寺



近くのおすすめスポット

【井上天極堂】

飛鳥資料館の向かい側にある1870年創業の奈良の老舗、吉野本葛の専門店です。作りたての葛餅や葛きりを始め、葛うどんや葛ソフトクリームなどスイーツ、カツサンドもただけます。また、ランチタイムには、明日香産の野菜を使ったバイキング『野菜バー』がおすすめです!

【ご利用案内】

<住所> 奈良県桜井市山田692

<営業時間> 10:00〜18:00(LO.17:30)

<定休日> 月曜日(祝日は営業)

<駐車場> あり

ご利用案内・アクセス

<住所> 奈良県高市郡明日香村奥山601

<電話> 0744-54-3561

<観覧時間> 9:00~17:00(入館は16:00まで)

<駐車場> 無料駐車場あり(11台)

自動車をご利用の場合
南阪奈自動車道 葛城ICから 約30分
西名阪自動車道 天理ICから 約40分
京名和自動車道 郡山ICから 約35分

電車、バスをご利用の場合
近鉄橿原神宮駅前から「明日香周遊バス(赤かめ)」で『明日香奥山・飛鳥資料館西』下車。
JR桜井駅から奈良交通(37系統:石舞台行)バスで『飛鳥資料館』下車。