弘仁寺
通称「高樋の虚空蔵さん」と呼ばれる寺院で、毎年4月13日に行われる「十三日詣り」で有名です。寺名は弘仁年間に創建されたことから「弘仁寺」と名付けられました。海抜180メートルの小高い山の中腹に本堂を中心に寺堂が建ち並んでいます。
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弘仁寺の歴史
814年、嵯峨天皇の勅願により、空海が創建したと伝えられます。空海は、自ら彫った虚空蔵菩薩像を本尊として安置したと伝えられます。また、創建前の807年に、この地に明星が隕ちたことから、空海が神聖な土地として寺を建立したとも伝えられています。
弘仁寺の文化財
弘仁寺には多数の文化財を保有しています。
本尊:虚空蔵菩薩像(重文)・・・弘法大師の御自作とされています。
四天王像(重文)・・・二体が平安時代作・二体が鎌倉時代作で本堂に安置されています。
大日如来像・・・運慶の作とされていますが確かなことは不明です。
明星天子像(重文)・・・平安時代作とされ、現在は奈良国立博物館に寄託しています。
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年中行事
【星供祈願会】
真言密教の世界では、「宿曜経」という経典 に基づいて「こよみ」がつくられ、また人は生まれた年の年月日(それを星という)によって運勢が左右されると考えられています。 星の吉凶は変わるとされていることから、 よい年はよりよくなるよう、悪い年は悪事災難が避けられるよう祈願する行事です。
【日程】
2月13日 10:00~
【十三詣り】
十三歳の数え年の厄を払い、 知恵を授けていただけるように虚空蔵菩薩にお参りをする行事です。 古くは虚空蔵菩薩の縁日である旧暦の3月13日(現在の4月13日)におこなわれるのが一般的でした。 虚空蔵菩薩とは広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩であり、参拝する事で智恵や知識、記憶といった面での利益が あるといわれています。
【日程】
4月13日 9:00~
【黄金ちまき会式】
黄金色のひもで結び、かしわの葉で作った厄除けのちまきを本尊の虚空蔵菩薩に供えて、 自然の恵みと健康などを祈る会式です。本尊の虚空蔵菩薩の前で祈念したちまきは、 家内安全無病息災の功徳があると言われており、家の軒や大黒柱に飾してお守りとしてください。※ちまきは参拝の方も購入できます。
【日程】
6月13日 9:00~
近くのおすすめスポット
【正暦寺】
弘仁寺から3kmほど離れたところに紅葉の名所として知られる正暦寺があります。かつては86坊の堂塔伽藍が建ち並ぶ一大宗教都市として栄えましたが、明治の廃仏棄釈により衰退しました。また日本酒発祥の地としても知られます。
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アクセス
<住所> 奈良県奈良市虚空蔵町46番地
<電話> 0742-62-9303
<入山・拝観時間> 9:00〜17:00
入山料 200円
拝観料 400円
<駐車場> 無料駐車場あり
自動車をご利用の場合
R169号の窪之庄南の交差点を東に、道なりに進んでください。途中で何箇所か、案内看板がございます。名阪国道の 最寄インターは『天理インター』です。駐車場(30台程度駐車可能)は参道入り口にございますのでご利用ください。
電車・バスをご利用の場合
ルート①
JR奈良駅・天理駅間で運行されている奈良交通バスにご乗車いただき、下山駅で下車。
下山駅から、コミュニティーバスにご乗車いただき、高樋町で下車。
高樋町バス停から寺までは徒歩5分程度です。
ルート②:
JR奈良駅・天理駅間で運行されている奈良交通バスにご乗車いただき、窪之庄南駅で下車。
徒歩で一時間程度(窪之庄南の交差点に弘仁寺の案内看板があります)。