奈良国立博物館



奈良国立博物館

正倉院展でおなじみの奈良国立博物館は主に仏教美術中心とした文化財の収集、保管、研究、展示を行う施設です。私たち一般人には博物館とは展示施設だとつい思いがちですが、奈良博では仏像の修復や研究などにより新たな発見が起きるなど仏教美術の最先端研究施設でもあります。 展示室としては主に東新館・西新館・仏像館・青銅器館の4つのギャラリーがあります。 主に特別展がメインとなっているため、奈良国立博物館が所蔵する美術品はいつでも全て見ることはできません。ただし仏像館の仏像についてはその多くを普段から拝見することができます。



展示スケジュール

春日大社 若宮国宝展 ―祈りの王朝文化― 令和4年12月10日 (土)~令和5年1月22日 (日)



なら仏像館

なら仏像館は、飛鳥時代から鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝、重要文化財を含む常時100体近くの仏像を展示する、国内の博物館では、もっとも充実した仏像の展示施設です。 人気仏像の一部を紹介します。

如意輪観音坐像(重要文化財) 木造、一木造、像高94.9cm

平安時代 とても可愛らしい印象の仏像で、館内でもマスコットキャラ的人気でもあります。しっかりとした体躯でありながら威圧的な雰囲気はなく、リラックスしている姿は多くの如意輪観音像で言えることですが、特にこちらの仏像は際立っています。かつては彩色がありましたが現在では一部を残しほとんどが剥がれています。

伽藍神立像 木造、一木造、像高56.3cm

鎌倉時代 この姿が異形の大黒天と解釈され「走り大黒」の名で親しまれてきましたが、本像と着衣や姿勢が同じものが、京都・東福寺仏殿の伽藍神像の中にあり、「感応使者(かんのうししゃ)」あるいは「監斎使者(かんさいししゃ)」と呼ばれていたことがわかり、現在では「伽藍神立像」という名で呼ばれています。



青銅器館

なら仏像館と渡り廊下でつながれた、青銅器館(坂本コレクション)は、昭和12年(1937)に当館の収蔵庫として建設されました。坂本コレクションとは古美術商店「不言堂」の初代社長で、古美術品の蒐集家・坂本五郎より寄贈された中国古代の青銅器380余点のコレクションです。

令和元年10月8日より青銅器館内の撮影が可能になりました。(他の館内は撮影不可)

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中国古代青銅器(奈良国立博物館)

八窓庵

博物館の中庭にある八窓庵は、かつて興福寺の大乗院庭内にあった茶室で、江戸時代中期に建てられまし た。この茶室と興福寺塔頭慈眼院の六窓庵 (現所在東京国立博物館)、東大寺塔頭四聖坊の隠岐録(戦災で消失)と称される茶室とあわせて大和の三茶室といわれていました。 明治25年(1892)に博物館の敷地に移設されました。

企画展

企画展とは毎年開催されている展示会です。春日若宮おんまつり、お水取りのような、奈良の有名行事を取り上げています。ほぼ毎年開催されていますが、展示内容は毎年変わっていますので、毎年楽しむことが出来ます。

おん祭と春日信仰の美術 例年12月~1月
お水取り 例年2月~3月

過去の特別展

国宝「春日大社のすべて」 平成30年4月14日(土)~平成30年6月10日(日)
糸のみほとけ-国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏- 平成30年7月14日(土)~8月26日(日)
第70回 正倉院展 平成30年10月27日(土)~11月12日(月)
国宝の殿堂 藤田美術館展 平成31年4月13日(土)~令和元年6月9日(日)
法徳寺の仏像 -近代を旅した仏たち- 令和元年7月13日(土)~令和元年9月8日(日)
御即位記念 第71回 正倉院展
令和元年10月26日(土)~令和元年11月14日(木)
毘沙門天 -北方鎮護のカミ- 令和2年2月4日(火)~3月22日(日)
よみがえる正倉院宝物-再現模造にみる天平の技- 令和2年7月4日(土)〜令和2年9月6日(日)
第72回正倉院展 令和2年10月24日(土)〜令和2年11月9日(月)
聖徳太子と法隆寺 令和3年4月27日(火)~6月20日(日)
奈良博三昧 -至高の仏教美術コレクション-
令和3年7月17日 (土)~9月12日 (日)
第73回 正倉院展 令和3年10月30日(土)~11月15日(月)
名画の殿堂 藤田美術館展 令和3年12月10日(金)~令和4年(2022)1月23日(日)
国宝 聖林寺十一面観音 ―三輪山信仰のみほとけ―
令和4年2月5日 (土)~3月27日 (日)
大安寺のすべて-天平のみほとけと祈り- 令和4年4月23日(土)~6月19日(日)
中将姫と當麻曼荼羅 ―祈りが紡ぐ物語―
令和4年7月16日(土)~8月28日(日)
第74回 正倉院展
令和4年10月29日 (土)~令和4年11月14日 (月)

近くのおすすめスポット

【氷室神社】

国立博物館の向かい側に鎮座しています。氷の神社として知られる氷室神社は昨今、奈良県のかき氷ブームの火付け役となっており、かき氷の聖地のように思われる方もいるそうです。最大の行事は5月1日に行われる「献氷祭」です。

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氷室神社

【東大寺】

世界遺産「古都奈良の文化財」として登録されている華厳宗総本山の東大寺です。「奈良の大仏さん」と親しまれた盧舎那仏(大仏)を本尊とし、大仏を安置する金堂(大仏殿)は世界最大級の木造建築物として有名です。他には毎年3月に行われる修二会(お水取り)も有名です。

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東大寺

アクセス

<住所> 奈良県奈良市登大路町50番地

<電話> 050-5542-8600

<入館時間> 9:30~17:00

<駐車場> 周辺に民間の駐車場あり

<HP> https://www.narahaku.go.jp

自動車をご利用の場合

名古屋方面から 西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。

大阪方面から 第二阪奈道路・宝来I.C.から国道369号線を東へ県庁を越えて約1分。 西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。

京都方面から 京奈和自動車道・木津I.C.から国道24号線を南へ、国道369号線を東へ約1分。

電車をご利用の場合

近鉄奈良駅下車 登大路を東へ徒歩約15分 JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ



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