般若寺

15万本のコスモスが咲くことからコスモス寺として全国から参拝者が訪れる奈良県屈指の有名寺院ですが、600年代に創建された古刹でもあり、十三重の石塔や秘仏:白鳳仏など寺宝も見逃せません。近年駐車場が広く改装され、より多くの人が訪れやすくなりました。

御朱印はこちら→般若寺御朱印

歴史

本堂

629年、 日本「三論宗」の初祖、高句麗の僧、慧潅法師がこの地に瑞祥を見て「般若台」と号する精舎を開創したことが当山の起源とされます。その後聖武天皇が平城京の鬼門鎮護のため紺紙金泥の『大般若経』六百巻を地中に納め、卒塔婆をはじめ伽藍を整え勅願寺としそのとき経題に因み「般若寺」と命名しました。

平重衡の南都焼き討ちにより伽藍が焼失しましたが、鎌倉時代に興正菩薩叡尊上人のもと、七堂伽藍が復興されました。



本尊

文殊菩薩騎獅像(重要文化財)

木造 像高46cm、製作年代:鎌倉時代

般若経を説いた智恵の菩薩です。後醍醐天皇の御願仏として願主文観上人、仏師康俊・康成、施主藤原(伊賀)兼光らによって造顕されました。般若寺の鎌倉再興期に叡尊が造立した文殊菩薩像が延徳2年(1490年)の火災で焼失したため、代わりに本尊とされたものです。かつては経堂の秘仏でしたが、現本堂再建と同時に御開帳され通年拝観することができます。

十三重石塔

十三重石塔(重要文化財)

高さ14.2m 建立年代:1253年

般若寺のシンボル的存在なのがこの十三重石塔です。建長5年(1253)、宋の石工・伊行末(いのぎょうまつ)が建立しました。塔の四方には東面 : 薬師如来像、西面:阿弥陀如来像、南面:釈迦如来像、北面:彌勒菩薩像の四仏が線刻されています。また、昭和39年(1964)、解体修理のときに、石塔内部から仏像や舎利塔など多数の納置品が発見されました。



国宝:楼門

楼門(国宝)

入母屋造 高さ14.2m、製作年代:鎌倉時代

鎌倉時代、文殊金堂と十三重石塔を囲む回廊の西門として建てられ、かつての境内の真ん中を貫く京街道に面して建っています。その後の室町・戦国時代の度重なる戦火にも奇跡的に逃れ、国宝に指定されました。楼閣づくりという意味の「楼門」建築では日本最古の遺構です。はばたく鳥のつばさのような軽やかや屋根のそりを持ち、その美しい姿から「もっとも美しい楼門」とも言われています。

秘仏:白鳳仏

阿弥陀如来立像(重要文化財)

金銅製金鍍金 像高40.9cm、製作年代:白鳳時代

昭和39年(1964)の十三重石塔の大修理の際に中から発見された仏像です。聖武天皇が鬼門鎮護を祈念して奉納した「霊像」と記されています。かつては全身金色に輝いていたと考えられています。頭部と手足が大きく全体的に可愛らしい印象を与えます。

【公開期間】
2018年 9月20日〜11月11日
拝観料200円(入山料とは別途)

コスモス

関西花の寺霊場の一つである般若寺は日本有数のコスモス寺として開花シーズンには多くに参拝客が訪れます。6月には初夏咲きコスモスが3万本ほど咲き、秋には15万本のコスモスが境内を彩ります。

【開花時期】
9月下旬〜10月下旬




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アクセス

<住所> 奈良県奈良市般若寺町221

<電話> 0742-22-6287

<拝観時間> 9:00〜17:00

<拝観料> 500円(秘仏公開時は+200円)

<駐車場>有料駐車場あり(コスモスシーズンのみ有料)