大峰山寺

世界遺産に登録されており、更に日本最高所の国重要文化財の寺院で、修験道の根本道場として多くの方が参詣しています。現在でも女人禁制を続けており、登山口の女人結界門を境にその先は男性しか足を踏み入れることはできません。山頂付近には「西の覗」という岩山から身を乗り出す修行があり、誰でも参加できます。登拝期間があり毎年5月3日〜9月22日まで登拝出来ます。

御朱印はこちら→大峰山寺御朱印

大峰山寺の歴史

大峰山寺山門

創建年については定かではありません。伝承によれば、7世紀末に修験道の祖である役小角が、金峯山で感得した蔵王権現を刻んで本尊とし、蔵王堂を建てたとされます。その後、天平年間に行基が大改築を行い、参詣困難な山頂の蔵王堂に代わって山下にも蔵王堂(金峯山寺)を建てたとする伝承もあり、現在では別々の寺院ですが、かつては大峰山寺と金峯山寺は一つの寺院とされていました。平安時代初期には一時衰退した時期もありましたが、9世紀末に真言宗の僧・聖宝(理源大師)によって再興され、10世紀以降、皇族・貴族の参詣が多くあったとされています。現在でも多くの参詣者が大峰山寺を訪れています。


速報!12年ぶり秘仏公開

2019年の登拝期間(5月3日〜9月23日)は皇太子徳仁親王殿下御即位奉祝記念として12年ぶりに中央本尊・蔵王権現像がご開帳されます。

※女人禁制のため男性のみ拝観可能

本堂

本堂内陣

山上蔵王堂とも呼ばれる本堂は規模は約23×約19メートル、棟高約13メートルの寄せ棟造りの建物です。734年の創建以降も、何回も火災を蒙り平安時代に二度焼失しています。戦国時代の1534年に、一向宗本善寺の僧兵門徒に焼き討ちされ、1616年に快元(木食上人)により再建されたとされます。

堂内は薄暗く、内陣には本尊:金剛蔵王権現を含む3体お祀りしている様にみえますが、「光明」と書かれた幕が降りており仏像を見ることはできません。しかし内陣はグルッと一周できるようになっており僧侶に一言声をかければ誰でも出来ます。

登拝期間

大峰山寺は、登拝期間が決められており期間外は登拝することが出来ません。山頂にいる僧侶たちも戸閉式の際に下山します。毎年戸開式の行われる5月には山頂付近にはまだ残雪があり、雪の中を多くの僧侶や修験者が登拝します。

【登拝期間】
戸開式 5月3日
戸閉式 9月23日


女人禁制

女人結界門

大峰山は古来より女人禁制の山であり、現在でも女人禁制が続いています。女人禁制の歴史は、大峰山寺を開山した役行者が母を思う心から、母が後を追わないようにと「女人入山禁止の結界門」を建てました。これが「女人禁制」の始まりです。これは「女性差別的」な解釈でなく、役行者の母を思う優しい心の現れであると考えられています。

西の覗き

西の覗き

山上ヶ岳のほぼ山頂にある「表行場」にあり、一般の方でも体験できる行場として有名なのが、「西の覗き」と呼ばれる絶壁です。

崖から身を乗り出す修行として、命綱を体に縛り、顔面から吊るされるという荒行が行われます。
先人達が問いかけをし、その問いかけに「はい!」と答えるまで吊るされ続けるという過酷なものです。参加費は500円でした。


境内の様子

本堂のすぐ横手にある「眼洗行者尊」は、祠の下に水が涌いていて、その水で眼を洗うと眼病に霊験があると伝えられています。本堂から数分のところにある山上ヶ岳の山頂部には「湧出岩」があります。また過去には今上陛下が皇太子時代に登拝された石碑が建っています。

眼洗行者尊

湧出岩

寺務所

皇太子殿下 登拝記念碑

最強の御守り 九重守

大峰山寺で授与されている最強のお守り「九重守」です。ピンチになった時に開くとご利益が得られるとされる知る人ぞ知るお守りです。一般的なお守りとは違い仏像・曼荼羅などが描かれた巻物形式のお守りです。お土産にも大変人気です!

価格:3,000円

詳しくはこちら→最強のお守り 九重守

宿坊

大峰山寺は「護持院」と称される5つの寺院が交替で維持管理しています。護持院は桜本坊竹林院東南院喜蔵院龍泉寺の5ヶ寺で、龍泉寺を除く4ヶ寺は金峯山寺のある吉野町にあります。また護持院の5つはそれぞれ山頂付近に宿坊を構えており、大峯奥駈道を歩く修験者が宿泊しています。宿泊施設1階の食堂に面して本尊が祀られており、喜蔵院には蔵王権現が、他の4宿坊には神変大菩薩が安置されています。

詳しくはこちら→大峰山 宿坊

登山

途中にある茶屋

大峰山山上ヶ岳の登山ルートは吉野山から尾根を辿るルートもありますが、一般的には洞川から登るケースが殆どです。女人結界門から山頂まで距離にして約5kmですが、時間にして3時間ほどの登山になります。前半は階段など比較的簡単な道ですが、進むにつれて道は険しくなり、鎖をつたって登る場所があります。山頂付近は岩山になっており、雨が降ると滑りやすいので注意が必要です(天川村は年間降水量の多い地域です)

道中には上の画像のように茶屋がいくつかあり、食料品などが売られています。参道沿いに茶屋があるので立ち寄ることをオススメします。

また大峰山の仕来りとして人とすれ違う時は「ようお参り」と声を掛け合います。


近くのおすすめスポット

【母公堂】

修験道の開祖・役行者の母「白専女」を祀るお堂です。この地は女人禁制の結界口と定められ、母公堂と呼ばれるようになりました。現在では安産に霊験あらたかとされており、修験者だけでなく、安産祈願に多くの参拝者がこの地に訪れます。

詳しくはこちら→母公堂

【龍泉寺】

大峯の山々を行場として修行された役行者が、山麓の洞川に憩われたとき、こんこんと湧き出る泉を発見しました。龍の口を名付けて、そのほとりに小堂を建て、八大龍王をお祀りされたと伝えられるのが龍泉寺です。

詳しくはこちら→龍泉寺

アクセス

<住所> 奈良県吉野郡天川村大峯山頂

<拝観時間> 平日6:00〜16:00、週末6:00〜17:00

<駐車場> 登山口に有料駐車場あり(1000円〜)

電車をご利用の場合
近鉄下市口駅からバスで(洞川温泉行き、終点『洞川温泉』下車)
洞川温泉バス停から徒歩