俊乗堂

入母屋造の俊乗堂があったところは、かつて鎌倉時代に東大寺復興に大きな足跡を残した俊乗房重源上人によって建立された浄土堂のあった場所でしたが、その後兵火で焼失しました。1704年に公慶上人が重源上人の功をたたえ、菩提を弔う為に俊乗堂を建立しました。

【公開期間】
毎年7月5日・12月16日(500円)

重源上人坐像

重源上人坐像(国宝)

木造 像高81.8cm 製作年代:鎌倉時代

俊乗堂の御本尊として祀られています。口を固く結んだ厳しい表情、大きく張った肩や数珠を握る手など重源上人の晩年のお姿を忠実に再現し、まるで生きているような印象を与えます。鎌倉時代傑作の肖像彫刻とされるこの仏像は、仏師快慶作と伝えられていますが、確かなことは不明です。

阿弥陀如来立像

阿弥陀如来坐像(重要文化財)

木造 像高 製作年代:鎌倉時代

重源上人が仏師快慶に作らせた阿弥陀如来立像です。像内には五輪塔などが納入されています。製作当時は高野山に納めるは予定でしたが、火事等の影響で東大寺の中門堂に安置され、その後さらに「新造屋」というお堂を経てこの堂に移されて来ました。平成29年に奈良国立博物館で開催された「快慶展」では図録の表紙をこの阿弥陀如来像が飾りました。




愛染明王坐像

愛染明王坐像(重要文化財)

木造 像高 製作年代:平安時代末期

俊乗堂で最も古い仏像で平安時代の作とされています。平安時代に製作された愛染明王像は国内に数える程度しか存在しない為、かなり貴重な仏像です。先述した重源上人坐像や阿弥陀如来立像に比べると保存状態は悪く、後補された部分も多いです。鎌倉時代以降の西大寺式愛染明王と比べると顔の表情や腕の角度など多くの点で違いが見受けられます。

念仏堂

寄棟造の念仏堂は鎌倉期の建築様式ではありますが、創建時の詳しいことは不明です。錣葺きの屋根は元禄年間に改修されています。丈六(約 4.85m)の本尊「地蔵菩薩」も同じく鎌倉期の仏像と考えられています。また江戸時代の資料には地蔵堂と書かれていたことからかつては地蔵堂と呼ばれていたと思われます。

【公開期間】
通年公開しています。




行基堂

宝形造の行基堂は、元は重源上人の御影堂で、現在は行基菩薩像を安置しています。

【行基堂の逸話】
俊乗堂は行基堂と大仏殿の間に建てられています。現在の大仏殿は創建時に比べ70%ほどの大きさに縮小して再建された事を恥じて、行基菩薩にこのような大仏殿をお見せできないとして、行基堂と大仏殿の間に遮るようにして建立されたそうです。

【公開期間】
堂内の公開はしていません。

その他主要伽藍

東大寺の主要伽藍は各ページにて紹介しています。

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大仏殿
南大門
梵鐘・大湯屋
二月堂
法華堂(三月堂)
三昧堂(四月堂)・開山堂
戒壇堂・指図堂
勧進所
正倉院・転害門
東大寺ミュージアム