東大寺ミュージアム
東大寺ミュージアムは「東大寺の歴史と美術」をテーマに、奈良時代の東大寺創建、平安時代の塔頭寺院の成立と学問の多様化、鎌倉時代の東大寺復興、室町時代から江戸時代にかけての再度の再建など各時代に生み出された寺宝を紹介しています。
開館時間・入館料
休館日 なし
開館時間 9:30から大仏殿閉門時間まで(入館は30分前まで)
大仏殿閉門時間
11月〜2月 | 16:30 |
3月 | 17:00 |
4月〜9月 | 17:30 |
10月 | 17:00 |
入館料
一般 | 団体 | |
大人 | 500円 | 450円 |
高校生 | 500円 | 400円 |
中学生 | 500円 | 300円 |
小学生 | 300円 | 200円 |
特別公開 四天王像
令和2年からの戒壇堂の保存修理及び耐震化工事のため、令和2年7月1日(火)より約3年間拝観受付を一時停止しています。
その期間だけ東大寺ミュージアムにて戒壇堂の仏像が特別公開されています。
【四天王像】
四天王像(①左:持国天像、①右:多聞天像、②左:広目天、②右:増長天)(国宝)
塑像 像高 持国天160.5cm、多聞天164.5cm、広目天169.9cm、増長天162.2cm 製作年代:奈良時代
天平時代の最高傑作の一つされ、国内で最も有名な四天王像です。四天王は仏法の守護神として国内においては飛鳥時代から信仰がありました。身に纏う甲冑は中央アジアの様式で、シルクロード文化が日本にまで伝わっていることがわかります。創建時の四天王像は銅造であったとされ、現在の四天王像は東大寺内の中門堂から移されたものと伝わっています。
また拝観停止を伴い、戒壇堂横の普段は非公開の千手堂が特別公開されています。
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主な展示物
【誕生仏】
銅造 像高47.5cm、奈良時代
国内で最も有名な誕生仏で多くの寺院で祀られる誕生仏は東大寺誕生仏をモデルにしている事が多いです。この独特な姿は釈迦が生まれてすぐ7歩歩んで、両手でそれぞれ天と地を指し、「天上天下唯我独尊」と言ったという伝説を造形化したものです。誕生仏の面相は大仏殿前に立つ金銅八角燈籠(奈良時代)に浮彫りされた菩薩像のそれと似ています。また製作年については天平勝宝4年(752年)の大仏開眼会に際して制作されたものとする説と、聖武天皇の一周忌以降の制作とする説があり正確なことはわかっていません。
釈迦の誕生日である4月8日には仏生会が行われます。
【日光・月光立像】
塑像 日光・像高204.8cm、月光・207.2cm、奈良時代
東大寺ミュージアム開館以前は法華堂(三月堂)に安置されていました。像容は梵天と帝釈天に近いが、寺では日光菩薩と月光菩薩として伝わっています。そもそも日光・月光菩薩は本来は薬師如来の脇侍であり、法華堂の御本尊は不空羂索観音像であるため、本当に日光・月光菩薩像かは不明です。造像当初は朱と緑青を主とした繧繝彩色(うんげんさいしき)や截金文様で彩られていたもので、両像の袖の内側の緑青などにわずかに当初の彩色が残ります。塑像としては戒壇堂の四天王像と並び最高傑作の一つとされています。
【千手観音菩薩立像】
千手観音菩薩立像(重要文化財)平安時代
法華堂の西側の三昧堂(通称四月堂)に安置されていた仏像で、現在は東大寺ミュージアムに安置されています。本面・頭上面ともに丸みを帯びた造形で、胴が長く、腹部のふくよかな肉付きは一見童子のようでもあります。面部・肉身に残る彩色は当初のものです。42本の脇手は壮大で存在感に満ち、持物を持つ手先の表現はやわらかで優美である。造立当初の記録が欠けているものの、江戸時代に浄土堂から法華堂に移され、明治以降に三昧堂に移動したとの記録が残っています。
おすすめグッズ
【東大寺 薬湯】
個人的に最もオススメしたいお土産がこの薬湯です。
光明皇后1250年遠忌に因み製造された入浴剤です。光明皇后は奈良時代、医療施設である施薬院を設けて病人の治療・救済に尽くされました。薬草60種類は正倉院に保存され「種々薬草帳」に記載されており、この東大寺薬湯は、それら薬草の成分を研究して開発されたものです。
価格:750円
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その他主要伽藍
東大寺の主要伽藍は各ページにて紹介しています。
東大寺(メインページ)↓↓
大仏殿↓↓
南大門↓↓
梵鐘・大湯屋↓↓
二月堂↓↓
法華堂(三月堂)↓↓
三昧堂(四月堂)↓↓
開山堂↓↓
戒壇堂↓↓
戒壇院千手堂↓↓
指図堂↓↓
勧進所↓↓
転害門↓↓
知足院↓↓