宇奈多理坐高御魂神社
宇奈多理坐高御魂神社
平城宮跡のすぐ近くに鎮座する神社です。創建年代などは不明ですが、『延喜式神名帳』に式内大社として記載されていたことから少なくとも延喜式神名帳が編纂された平安時代以前の創建とされています。江戸時代には楊梅神社とも呼ばれたこともあります。
またかつては法華寺の鎮守社としての歴史を持ち、本地仏「十一面観音」を安置(明治の神仏分離で神社からは撤去)していたともされています。
本殿は室町時代に建てられた三間社、流造、檜皮葺で重要文化財に指定されています。
御祭神
御祭神は三柱で詳しくは以下の通り。
高御魂尊(中座)・・・天御中主命と神産日命と共に造化三神として知られます。高天原に大事があるたびに主長として諸神を率いる、八百万の神を指揮し給う神様です。
天太玉命(東座)・・・高御魂の御子で神事を掌り給う神で天岩戸の祈請の時、その御前で大玉串を奉持され、祭祀を持って天照大神に仕えた神様です。
思兼命(西座)・・・高御魂の御子で、天石屋戸にこもった天照大御神を外に連れ出す知恵を考え、思慮分別を一身に兼ね備える神です。
近くのおすすめスポット
【第一次大極殿】
奈良時代の都における中心施設で、天皇の即位など国家儀式の際に天皇が出御される場所です。内部には高御座など当時を思わせる物も置かれています。平城遷都1300年の時に再建され、平城宮跡のシンボル的建物です。
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【東院庭園】
神社のすぐ近くにある東院庭園です。皇太子の宮殿があった場所で「東宮」あるいは「東院」と呼ばれていました。庭園には四季折々の花が咲きより一層美しくします。
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【法華寺】
光明宗総本山の法華寺は平城宮跡の端にある門跡寺院です。東大寺が全国の総国分寺であったのに対し、法華寺は総国分尼寺と位置づけられています。毎年春と秋には国宝・十一面観音像の特別公開があります。
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アクセス
<住所> 奈良県奈良市法華寺町
<駐車場> なし(近くに東院庭園の駐車場あり)