常光寺
常光寺
常光寺は大聖不動明王三尊像(県指定文化財)を本尊とする寺院です。詳しい由緒は不明ですが。もともと常光寺という小寺があり、1673年に正洞律師、時の大守本多殿に替地を願って現在の地に小庵を建て、霊地としました。これが常光寺の始まりとされています。
寺宝に宝山寺の住職・宝山湛海が製作した本尊や掛軸などがあり、宝山寺とゆかりある寺院です。
堂内には所狭しと多くの仏像が安置されていますが、それは明治時代の廃仏毀釈に由来します。当時近隣の寺院が廃寺となり、祀られていた仏像がこの定光寺に集められた為にこのような仏像が多い寺院となりました。
御朱印こちら↓↓
秘仏:大聖歓喜双身天尊像
大聖歓喜双身天尊像(県指定文化財)
制作年代:江戸時代、制作者:宝山湛海
秘仏であるこの像は毎年6月6日に開扉されます。6月6日開扉の理由として、時の秋篠寺住職が、定光寺に「同じ日に開扉したらどうか?」と提案したことから同日開扉になりました。歓喜天は基本的にどこの寺院でも秘仏扱いですが、こちらの像は写真は一切なく、当日拝観した人のみがその姿を拝むことができます。基本的に歓喜天像は「抱き合う象」の姿をした仏像で、こちらの仏像もその様な姿をしています。
境内の様子
もともと大寺院でも観光寺院でもない為、境内は決して広いとは言えません。ただ裏参道には天満宮が鎮座し、弁天池があるなど創建時を思わせる所が多々あります。
可愛い地蔵たち
裏参道に鎮座する天満宮
弁天池と弁天社跡
年中行事
1月7日 | 修正会 |
6月6日 | 歓喜天特別開扉 |
毎月1日 11時〜 | 不動護摩供 |
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【秋篠寺】
常光寺から数キロ離れたところにあります。山道を抜けると急に明るくなり国宝の本堂や「東洋のミューズ」とも称される技芸天像など文化財の宝庫となっています。常光寺の秘仏公開と同じ6月6日に秋篠寺でも秘仏公開があり、2時間を超える長蛇の列が山門の外まで続きます。
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アクセス
<住所> 奈良県奈良市押熊町212
<電話> 0742-45-3272
<入山時間> 9:30~16:30
<拝観料> 大人: 300円
<駐車場> 無料駐車場あり(台数が限られているので注意)