国宝殿(春日大社)
国宝殿
春日大社が所有する国宝352点、重要文化財971点をはじめ多くの文化財を所蔵し展示する宝物館です。春日大社は、所蔵文化財の多くが平安時代製作の宝物であり、当社にしか残っていないものがたくさんあることから、「平安の正倉院」とも称されています。
春日大社
世界遺産「古都奈良の文化財」であり、 奈良時代に平城京の守護と国民の繁栄を祈願する為に創建され藤原氏の氏神を祀ります。全国に約1000社ある春日神社の総本社であり、主祭神:武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使としています。
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特別展情報
夏・秋季特別展 春日大明神に祈る 時代を変えた兵(つわもの)ー頼朝・義経から幕末までー
期間:(前期)令和4年7月16日(土)〜2022年10月2日(日)
(後期)令和4年10月4日(火)〜2022年12月13日(火)
源頼朝の奉納墨書が在る鼉太鼓、国内外に唯一無二と賞される義経奉納の籠手、黄金の装いに自署(花押)を書き連ねた足利家奉納の兵庫鎖太刀など、春日大社には武士たちが祈りを込めて捧げた珠玉の国宝が数多く伝わります。
国家国民の守り神として雅(みやび)な印象が強い春日社には、日本神話の時代以来の武神としての一面があります。神様に奉納された刀剣や甲冑の中に垣間見られる優雅な美しさや、文書記録に込められた切実な思いを通して、武士たちの心情を感じて頂くことができる展覧会です。
1階 神垣・鼉太鼓ホール
【神垣】
暗闇の中に神秘的な聖地春日を表現したインスタレーション空間が広がります。春日大社の神域を感じることができるはずです。「神奈備」では天井と水盤に木々が映し出されます(約4分30秒)。「春日」では幾重にも重なったワイヤーに春日大社境内の風景が映し出されます(約20分)。※写真撮影可能
【鼉太鼓ホール】
入館してまずこの大きな鼉太鼓(だだいこ)に圧倒されると思います。野外の舞楽演奏に用いる大型の太鼓。春日大社には国重文の鼉太鼓があり、鎌倉時代に源頼朝が寄進したとされています。こちらの鼉太鼓は複製品です。
※写真撮影可能
2階 展示室
国宝殿のメイン展示室が2階の大展示室です。春日大社の刀剣や甲冑、工芸品が展示されています。国宝殿では展示替えがあるため、常に同じ展示物が見れるとは限りません。
下記では春日大社を代表する宝物を紹介しています。※写真撮影不可
【国宝】赤糸威大鎧
「日本で最も豪華な甲冑」といわれる美しさと迫力のある春日大社の宝物の中でも屈指の人気展示品です。源義経による奉納との伝承がありますが、推定製作年代が鎌倉時代後期~南北朝時代と考えられているため義経の奉納ではないと思われます。この甲冑には雀は計96羽はもいます。
【国宝】金地螺鈿毛抜形太刀
「毛抜」というのは、拵(こしらえ)の柄に大きな透かしがあり、それ透かしが古代の毛抜きに似ていることから名付けられました。完全な形で現存する毛抜形太刀は3振のみしか無く、その内2振が春日大社所蔵です。この「金地螺鈿毛抜形太刀」はその2振のうちの1振です。
【国宝】本宮御料古神宝類 蒔絵箏
近くのおすすめスポット
【万葉植物園】
約300種の萬葉植物を植栽する、 日本最古の萬葉植物園として春日大社参道にあります。
特に春日大社を代表する「藤」は20品種・ 約200本もの藤の木が植栽され、見ごろの季節には多くの人が訪れます。
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【春日荷茶屋】
春日大社の参道に美しいお庭を眺めながら季節の万葉粥が食べられるお店があります。
万葉粥は昆布だしの白味噌仕立てでとても美味しく多くの人が訪れます。
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アクセス
<住所> 奈良県奈良市春日野160
<電話> 0742-22-7788
<入館時間> 10:00~17:00(入館は16:30まで)
<入館料> 大人500円、大学生300円
<HP> https://www.kasugataisha.or.jp
<駐車場> 有料駐車場あり 1000円
自動車をご利用の場合
名神高速道「京都南IC」から京奈和自動車道経由約60分京奈和自動車道「木津IC」から南へ約7km第2阪奈有料道路「宝来IC」から東へ約8km西名阪自動車道「天理IC」からR169経由北へ約10km
電車とバスをご利用の場合
JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から奈良交通バス(春日大社本殿行)約11~15分、
「春日大社本殿」下車すぐ または
奈良交通バス(市内循環外回り)約9~13分「春日大社表参道」下車、徒歩約10分