東塔修理作業最終公開(薬師寺)



東塔修理作業最終公開

世界遺産薬師寺では2020年の東塔修理完成を前に塔の最上階と同じ高さまで登って修理現場を見学できる特別公開がGW期間中に行われています。1300年以上の歴史ある東塔にしかも最上階と同じ高さまで上れ、間近に修理作業を見学できるのは本当に貴重な体験でした。また今回が修理中の東塔最終公開であり、後は完成を待つのみです。

期間:4月27日〜5月6日

時間:10:00〜16:00(整理券は8:30より配布)

見学料:無料(通常拝観料は必要)

東塔

東塔(国宝)

薬師寺が創建当初より唯一残しているのがこの東塔です。一見六重塔に見えますが、実際は三重の塔です。これは各層に裳階「もこし」と言われる小さい屋根があるためで、この大小の屋根の重なりが律動的な美しさをかもし出し「凍れる音楽」という愛称で親しまれています。塔の上層部を相輪「そうりん」といいます。その更に上部に尊い塔が火災にあわぬようにとの願いをこめて、水煙が祀られています。水煙に透かし彫りされた24人の飛天は笛を奏で、花を蒔き、衣を翻し、祈りを捧げる姿で、晴れ渡った大空に御仏を讃えています。


修理作業について

修理作業内はヘルメットの着用が義務付けられます。また体力に自身のない方、未就学児、車いすの方は見学できません。撮影は可能ですが、アップロードは禁止されている為、今回写真はありません。

修理作業の見学は薬師寺拝観者であればどなたでも参加可能ですが、整理券の番号順に約200名間隔で見学する為、場合によっては30分以上待つ事もあります。

順番待ちの状況などは東僧坊や東塔下付近で聞くことができます。

薬師寺

創建は680年、天武天皇は皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈願し藤原京に薬師寺を発願しました。698年に完成しましたが、天武天皇は完成を見ることなく亡くなりました。710年に都が平城京に移ると、薬師寺も718年に現在の地に移りました。

詳しくはこちら→薬師寺

過去の東塔に関する公開

水煙特別公開」2019年3月

東塔の頂部を飾る水煙が新調され、新旧両方の水煙が最初で最期の公開がありました。間近で水煙を見れることも出来、本当に貴重な公開でした。

詳しくはこちら→水煙特別公開


近くのおすすめスポット

【蕎麦戯・さか本】

薬師寺と唐招提寺の間にある蕎麦屋です。他では滅多に食べられない本格的な十割そばがいただけます。あまりの美味しさに西の京へ立ち寄った際はほぼ毎回お邪魔しています。

詳しくはこちら→蕎麦戯・さか本

【唐招提寺】

世界遺産唐招提寺の創建は759年に唐から日本で初めて正式の戒律を伝えた鑑真和上です。純粋な律宗の研修道場として当初は「唐律招提」と称し、勅願を賜ってから「唐招提寺」となりました。毎年5月19日の「うちわ撒き」は特に有名な行事です。

詳しくはこちら→唐招提寺

アクセス

<住所> 奈良県奈良市西ノ京町457

<電話> 0742-33-6001

<入山時間> 8:30~17:00(東塔は10:00〜16:00)

<拝観料>
通常拝観券(白鳳伽藍+玄奘三蔵伽藍):1,100円
共通拝観券(通常拝観券+西塔・食堂):1,600円

<駐車場> 有料駐車場あり 500円

自動車をご利用の場合
第二阪奈有料道路 宝来ランプから3km
西名阪自動車道 郡山ICから8km

電車をご利用の場合
近鉄西ノ京駅からすぐ




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