玉列神社
玉列神社
玉列(たまつら)神社は玉椿明神と親しまれ、大神神社の摂社です。大神神社から長谷寺へ向かう「東海自然歩道」の中間に鎮座しており、近くには山の辺の道も続いています。椿の神社として有名で、毎年3月最終日曜日に「椿まつり」が行われます。
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歴史・御祭神
詳しい創建年は不明ですが、当社は平安時代の『延喜式』にも見える古社で、伊勢街道初瀬谷における最古の神社と伝わります。御祭神である玉列王子神は三輪の大物主大神の御子様で、同じく『延喜式』に大神神社夏祭にあわせて幣帛を奉ることが記されています。
一説には雄略天皇の泊瀬朝倉宮伝承地の間近に鎮座されることから、王権による三輪山祭祀の南麓拝所として創祀されたとも伝わります。また『万葉集』にも「つらつら椿」と詠われる「玉椿」の名所でもあったことから玉椿大明神と称されてきました。
御祭神:玉列王子命
境内末社
境内末社に金山彦神社・猿田彦神社・愛宕神社が鎮座され、この三柱を「かまど三柱大神」と信仰され、毎年1月28日に地元区民・崇敬者などが参列する「かまど祭」が行われています。当日は境内で甘酒の接待があります。
金山彦神社 御祭神 金山彦神・・・金山を主宰とされる神様といわれ、金属鉄鋼業関係者より篤い信仰が寄せられています。
猿田彦神社 御祭神 猿田彦神・・・開運上昇の御神徳があるといわれ、様々な岐路に立った時に導いてくれると信仰されています。
愛宕神社 御祭神 火産霊神・・・火の神様であり、火の災難を防ぎ護っていただく災難除けの霊験が高いと信仰されています。
誕生石
古くから「誕生さん」と親しみをもって呼ばれ、御祭神・玉列王子命にちなんで子宝石として古くから信仰を集めています。また初宮詣の折には、この石の周囲を廻りながら「ヘイチョウ、カイチョウ」と三度唱えれば元気で健やかな子に育つとされています。
椿の神社
椿の神社と呼ばれるだけあり境内には200種約500本の椿が植えられています。3月には見頃を迎え、特に山道沿いに多く咲き、参拝者を出迎えてくれます。
椿まつり
椿の神社で知られる当社で最も有名な行事で、毎年3月最終日曜に行われます。祭典のほか、髪に椿の花を付けた巫女による神楽「浦安の舞」の奉奏が行われます。
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年中行事
1月1日 | 歳旦祭 |
1月28日 | かまど祭 |
2月3日 | 節分祭 |
2月28日 | 祈年祭 |
3月最終日曜日 | 椿まつり |
10月11日 | 宵宮祭 |
10月12日 | 例祭 |
10月13日 | 後宴祭 |
11月28日 | 新嘗祭 |
12月31日 | 除夜祭 |
毎月12日 | 月次祭 |
近くのおすすめスポット
【長谷寺】
全国に末寺三千余ヶ寺、 檀信徒はおよそ三百万人といわれ、 四季を通じ「花の御寺」として多くの人々の信仰をあつめています。特に牡丹の花は有名で春には「牡丹まつり」が開催され多くの参拝客で賑わいます。
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【大神神社】
日本最古の神社として知られる大神神社は大和国一宮として全国の三輪信仰の総本社として栄えています。三輪山を御神体とする当社ではその御神体である三輪山に登拝することができます。
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【海石榴市観音堂】
山辺の道沿いにある日本最古の市「海石榴市(つばいち)」に建つ観音堂です。ここは王朝以来、長谷寺詣での宿場として栄え、「源氏物語」「枕草子」にも登場している歴史的に重要な場所です。
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【金屋の石仏】
山辺の道沿いにある重要文化財に指定されている金屋の石仏です。コンクリート造りの小さいお堂におさめられた二体の仏像は右が釈迦如来像、左が弥勒如来像と推定され高さ2.1m、幅83.5cm、厚さ21cmの2枚の岩に浮き彫りにされています。
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アクセス
<住所> 奈良県桜井市大字慈恩寺383
<電話> 0744-42-6738
<駐車場> なし
電車でお越しの場合
近鉄大阪線大和朝倉駅下車、北へ徒歩5分