九品寺
九品寺
葛城古道沿いにある行基が開創した御所市屈指の古寺です。こちらでは本堂裏に祀られる「千体地蔵尊」と境内周辺に咲く「彼岸花」が特に有名です。本尊・阿弥陀如来像は基本的に公開されていませんが、重要文化財に指定されています。
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歴史
本堂
金剛葛城山系に栄えた戒那千坊の一院で、奈良時代に行基菩薩が開創したと伝えられています。その後1558年、弘誓大和尚が出でて専修念仏の道場とされてから浄土宗に族しました。
本堂裏にたくさん出土した地蔵菩薩蔵は南北朝時代と伝わります(詳しくは後述)
阿弥陀如来像
阿弥陀如来像(重要文化財)藤原時代
九品寺の御本尊・阿弥陀如来像です。藤原時代を代表するような福よかな上品上生の尊い坐像です。基本的に公開はしていませんが、お彼岸の時期になると公開しています。
千体地蔵尊
九品寺を代表する千体地蔵です。正確には1,800体ほどです。約200年ほど前に境内の竹やぶ開墾の時に、土中から出現されたものを現在の位置に並べれられてものです。
寺伝によると、南北朝のころ、楠木正成公に味方して参戦した楢原氏の兵士が自分の身代わりとして奉納されたと伝えれられます。ご住職の話によると、発掘したらまだまだ出現するとのこと。
庭園 十徳園
門前にある庭園は十徳園と称される池泉回遊式庭園です。古庭園研究の権威、森薀博士の設計です。季節ごとに様々な花を咲かせます。また近畿地方をパノラマ式に縮小して西国三十三所観音を安置しています。
彼岸花・コスモス
彼岸花で知られる九品寺ですが、正確にはお寺の境内ではなく、北東に咲き誇ります。一面が朱色に染まる景色は圧巻です。しかし近年はマナーの悪い方が増えているようです。写真を撮られる方は常識的な行動を是非お願いします。
【開花時期】9月下旬〜10月上旬
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また彼岸花ばかり注目されがちですが、コスモスも同様に境内周辺に多く咲きます。開花タイミングもほぼ同時ですので両方楽しめます。
【開花時期】9月下旬〜10月中旬
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近くのおすすめスポット
【葛城一言主神社】
九品寺から車で数分の距離にある神社です。地元では「いちごんさん」などの愛称で呼ばれる当社は葛城山に東麓に鎮座しています。秋には境内の御神木・イチョウが美しく黄色に染まり多くの人が訪れています。
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【駒形大重神社】
駒形神社と大重神社の合祀で、葛城古道の近くに鎮座する神社です。かつては駒形神社と大重神社それぞれ祀られていましたが、明治に合祀されました。葛城山の麓に鎮座するためあまり参拝者のいないひっそりとした神社です。
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アクセス
<住所> 奈良県御所市楢原1188
<電話> 0745-62-3001
<拝観時間> 9:00〜16:00
<駐車場> 無料駐車場あり
電車・バスでお越しの場合
近鉄御所線「近鉄御所駅」より、奈良交通バス葛城ロープウェイ前行き「くじら口」下車、徒歩25分