薬師寺展



国宝東塔大修理落慶記念 薬師寺展

世界遺産薬師寺の東塔は創建当初から唯一現存する建物です。その東塔の10年にわたる大規模な解体修理の落慶を記念する展覧会です。1300年の長きに渡り東塔の頂を飾っていた水煙や、吉祥天像など国宝・重要文化財を多数含む薬師寺の寺宝を一堂に展示します。

会場・会期・入館料

会場:あべのハルカス美術館

会期:2020年2月28日(金)~ 4月19日(日)

開館時間   火~金 / 10:00~20:00
       月土日祝 / 10:00~18:00

入館料

当日 団体
大人 1,400円 1,200円
大高生 1,000円 800円
中小生 500円 300円



薬師寺について

薬師寺は、南都六宗の一つである法相宗の大本山です。天武天皇は皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈願し藤原京に薬師寺を発願しました。薬師三尊像や、東塔・西塔などその見た目の美しさから日本で最も美しいと寺院とも称されています。世界遺産「古都奈良の文化財」の一つとして登録されています。

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薬師寺

東塔について

東塔(国宝)総高34.1m(相輪含む)

薬師寺が創建当初より唯一残しているのがこの東塔です。一見六重に見えますが、実は三重塔です。これは各層に裳階「もこし」と言われる小さい屋根があるためで、この大小の屋根の重なりが律動的な美しさをかもし出し「凍れる音楽」という愛称で親しまれています。塔の上層部を相輪「そうりん」といいます。その更に上部に尊い塔が火災にあわぬようにとの願いをこめて、水煙が祀られています。水煙に透かし彫りされた24人の飛天は笛を奏で、花を蒔き、衣を翻し、祈りを捧げる姿で、晴れ渡った大空に御仏を讃えています。



主な展示品

【聖観世音菩薩像】

国宝 白鳳時代

銅像 像高:188.9cm

金堂に安置される日光・月光菩薩像とよく似た同時期に造立されたと考えられる仏像です。造立時期に関しては白鳳時代説と天平時代説がありますが、当サイトでは白鳳時代として扱います。ただし日光・月光像に比べ決定的に違うところは、胴部に「くびれ」の有無です。こちらの聖観音菩薩像にはそれがなく、体部の抑揚は自然なカーブで表現されています。

【吉祥天像】

麻布著色吉祥天像(国宝)奈良時代

吉祥悔過会の本尊として製作されたものと推定されます。吉祥悔過会とは奈良時代に始まり、年の初めに宮中や諸大寺において吉祥天像を祀り、過去の罪を悔い改めるとともに、国家の繁栄や幸せ、五穀豊穰などを願って営まれたものです。

普段は公開されず、毎年正月の3日間だけ金堂で公開されています。

【水煙】

水煙(国宝)奈良時代

水煙は銅製。塔の最上部を飾る「相輪(そうりん)」の一部で、空中を舞う「飛天」の透かし彫りもあります。天や飛雲が透かし彫りされた意匠で知られ、笛を吹く天人の姿も再現されています。東西南北に4枚あり、1枚は縦幅約1.9m、横幅最大約70cm、厚み37~50mm、重さ約100kg。

国宝 東塔大修理特別写経

4月の東塔大修理成就を願い「国宝 東塔大修理特別写経」の勧進を行っています。お釈迦さまのお舎利の功徳を讃えた「舎利礼文」を書写する、全10組20巻のお写経です。お納め頂く1組2巻のお写経の内、1巻は国宝 東塔に、もう一巻は聖地インド・ブッタガヤの日本寺に奉安されます。

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国宝 東塔大修理特別写経(薬師寺)



東塔の関連行事

4月の落慶行事や落慶特別公開、また昨年までに行われた特別展などを掲載しています。

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10年ぶりの東塔(薬師寺)



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