興福寺五重塔が120年ぶりの大規模修理



興福寺五重塔が120年ぶりの大規模修理

かねてから噂されていた興福寺五重塔(国宝)が大規模修理することが正式に決まりました。

創建以来5回の焼失・再建を繰り返した五重塔は現在、鎌倉時代の塔が今日まで奈良のシンボルとして建っています。しかし塔の壁のしっくいがところどころ剥がれたり、部材の一部に穴が空いたりと傷みが激しくなっているため、明治34年以来、約120年ぶりに大規模修理を実施することになりました。

修理にあたっては奈良県に委託して、新年度から3年をかけて診断などを行ったうえで、方針を決定します。

今年4月に落慶する薬師寺東塔の修復が10年要したことを考えると東塔より高い五重塔は10年以上かかるかもしれません。

五重塔について

五重塔(国宝)

本瓦葺 高さ50.1m 鎌倉時代

五重塔は、光明皇后の発願により天平2年(730)に建立されましたが、その後5回の焼失・再建を繰り返し、応永33年(1426)頃に再建され現在に至ります。塔の高さは東寺の五重塔に次ぐ国内で2番目に高い五重塔です。三手先斗栱を用いた古様の建て方ですが、一部では中世的な手法も大胆に使用され、当時の最先端の技術と創建時の技術が絶妙なバランスで合わさった建築方法でもあります。



興福寺について

世界遺産「古都奈良の文化財」の一つとして登録されている法相宗大本山の寺院です。西国三十三所の第九番札所や阿修羅像で知られる寺院ですが、見所はそれらだけではなく、特に国宝仏像は全国の13%が興福寺の仏像です。平成30年10月には中金堂が落慶しました。

詳しくはこちら↓↓

興福寺

参考 薬師寺東塔

同じ法相宗で、平成21年(2009)より解体修理工事が開始され、令和2年(2020)4月にに落慶法要を勤修する予定の東塔ですが、興福寺の五重塔修理に関し、大きな成功モデルとなったのではないでしょうか?

東塔の修理内容や時間などから私たちもおおよその工期や工程が想定できるはずです。

年代こそは東塔が奈良時代と五重塔(鎌倉時代)より古いですが、高さに関しては東塔が総高34.1m(相輪含む)に対し、興福寺五重塔は50.1mとさらに高くなっているため工期は薬師寺の10年より長くなると考えられます。

東塔についてはこちら↓↓

10年ぶりの東塔(薬師寺)



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