西大寺八幡神社
西大寺八幡神社
西大寺から徒歩10分の位置に鎮座する当社は、東大寺や西大寺と同じく宇佐神宮から勧進されたといわれている誉田別命・気長足姫命・玉依姫命を本殿主祭神として祀っています。ぜひ西大寺参詣際に当社もあわせて参拝されることをオススメします。
由緒・御祭神
創建年は西大寺の創建と同じく奈良時代とされています。現在の様に八幡神社としての整備がされたのは鎌倉時代、西大寺中興の祖である叡尊上人の発願によるもので、弘仁4年(1281)頃と考えられ、当時は当時は僧形八幡神像が祀られていました。
延応元年(1239)1月16日、叡尊上人が、参詣された人々に社頭で湯茶の大振る舞いをおこなったのが、今日の西大寺に伝わる大茶盛の起源といわれています。(令和3年1月15日、大茶盛の由来となった献茶式が、約150年ぶりにおこなわれ、古来のかたちを復活させることで、ともに味わい心を一つにする「一味和合」の精神を伝えました)
享保17年(1732)12月18日の夜に芝村で大火災が発生し、神社に古くから伝わる能面が焼失した際には、西大寺より宝蔵にあった能面3面を譲り受けるなど、西大寺とのつながりは強いものです。
御祭神:誉田別命・気長足姫命・玉依姫命
大茶盛についてはこちら↓↓
境内の様子
【本殿】
三間社流造(重要文化財)室町時代
右殿に「気長足姫命(おきながたらしひめのみこと)」・中殿に「誉田別命 (ほんだわけのみこと)」・左殿に「玉依姫命 (たまよりひめのみこと)」をお祀りしてます。
【住吉神社】
西大寺八幡神社の社殿塀の南に鎮座する神社です。かつて、7月最終日曜日の昼に芝垣内の各家で採れた豊作物を献上し、その後、くじで引き当てた供物を各自で持ち帰って食する習慣がありました。男衆は祠前の日除けの網代下で御馳走を持ち寄り懇親の宴を催しました。この風習は奈良でも唯一のものでしたが、現在は途絶えてしまっています。
【石橋】
新池からの小川をまたぐ花崗岩の一体造石橋は、西大寺八幡神社で最も古い建造物とされています。
その他境内には末社が鎮座しています。
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【西大寺】
真言律宗総本山の寺院で、当社から徒歩数分のところにあります。かつては西の西大寺、東の東大寺と対をなすほどの大きさを誇っていましたが衰退し、鎌倉期に叡尊上人が復興し現在に至ります。大和西大寺駅はこの西大寺が由来となっています。
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【ガトー・ド・ボア】
西大寺の向かいにある奈良県でも屈指の有名ケーキ店です。洋菓子の本場フランスで、2年に1度開催されるお菓子の世界大会で1991年、林シェフはこの大会で史上初フランス人を負かして“世界チャンピオン”の座を獲得しました。そんな林シェフが作る至高の一品を気軽に味わえます。
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アクセス
<住所> 奈良県奈良市西大寺芝町2丁目10
<拝観料> 境内無料
<駐車場> 西大寺南東角に駐車場あり(有料)
<HP> https://saidaiji-hachiman.com
電車でお越しの場合
近鉄「大和西大寺駅」南出口下車 徒歩約10分