大仏鉄道記念公園



大仏鉄道記念公園

今から100年以上前、奈良ー加茂間を結ぶ「大仏鉄道」が走っていました。わずか9年ほどで廃線となった幻の鉄道としてファンの間では知られています。この場所は平成4年(1992)に奈良市と地元自治会の協力で大仏駅を記念してこの公園は作られました。春には公園内の桜が美しく咲き誇り桜の見物客で賑わいます。

大仏鉄道とは

今から100年以上前の明治30年11月に、当時の鉄道会社「関西鉄道」が奈良ー加茂間を結ぶわずか9.9kmの路線が開通し、深紅の蒸気機関車「電光(いなづま)号」が走りました。「大仏鐵道」はこの路線の愛称です。

開通翌年の明治31年4月この地の北側に終着駅「大仏駅」を設置しました。その名の通り東大寺大仏殿の最寄り駅として大いに賑わいました。

さらに翌年5月、関西鉄道は大仏駅から奈良駅へ路線を延長すると、観光の拠点は奈良駅へと移りました。

そして明治40年8月、加茂駅から木津駅を経て奈良駅へと至る平坦なルートが開通すると、急坂の難所を抱える大仏鉄道は同年11月に廃線、わずか9年の歴史に幕を下ろしました。

営業時間が9年と非常に短く、当時の資料も乏しいことから「幻の大仏鉄道」と呼ばれその実態には諸説あるものの、路線の跡には隧道(川の水や人を通すためのトンネル)や橋台など遺構が残されています。



桜の名所

大仏鉄道記念公園は桜スポットとしても知られています。ただし公園には駐車場はなく、公園も住宅街にあるため注意が必要です。

開花時期:3月下旬〜4月上旬

近くのおすすめスポット

【興福院】

基本的に一般公開されていない、知る人ぞ知る寺院です。山号は法蓮山、浄土宗の尼寺です。大門を抜けると客殿、庭園、本堂、御霊殿と想像以上に広い境内で、とても落ち着いた空間が広がります。拝観希望者は予約をする必要があります。

詳しくはこちら↓↓

興福院

【不退寺】

法華寺海龍王寺と共に「佐保三観音」の一つとされ、在原業平が暮らしたとされる寺院です。また花の寺としても知られ、500種類以上の植物が一年中花が途切れることなく咲いています。毎年5月28日に行われる業平忌には多くの人が訪れます。

詳しくはこちら↓↓

不退寺

【佐保山南陵】

法華寺町の住宅街にある佐保山南陵は遺跡名は「法蓮北畑古墳」とも呼ばれ、第45代聖武天皇の陵墓とされています。聖武天皇は東大寺創建など仏教政策に尽力されました。また隣接する佐保山東陵は光明皇后の御陵とされています。

詳しくはこちら↓↓

佐保山南陵



アクセス

<住所> 奈良県奈良市法蓮町986

<駐車場> なし

電車でお越しの場合
近鉄奈良駅から徒歩約11分



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です