誕生寺
誕生寺
ならまちにある浄土宗・誕生寺は中将姫誕生の地として知られ、寺名も誕生の地である事から「誕生寺」といいます。中将姫自作の自身の座像を本尊とし境内には中将姫産湯の井戸や阿弥陀如来を祀る極楽堂があります。※拝観は予約制
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由緒
この地は奈良時代に中将姫の父、横萩右大臣豊成の邸があったとされる場所に建ち、中将姫生誕地と伝わっています。また中将法如とその両親右大臣藤原豊成卿、紫の前の御三人の御殿が三つ並んでいたところから「三棟殿」と称します。世界遺産・元興寺がこの地一帯を境内としていた頃は、「誕生殿」として人々の崇拝のまとでした。
創建年は不明ですが、文政9年(1826年)本堂再建を記した文書が伝わります。
本堂内の様子
本堂は江戸時代に建てられており、中将姫自作の自身の座像を本尊とし祀っています。その他、阿弥陀如来坐像、十一面観音菩薩立像、・厨子入来迎仏(阿弥陀如来・二十五菩薩)が安置され来迎図などがあります。
本堂
中将法如尼坐像
来迎図
厨子入来迎仏
阿弥陀如来坐像
十一面観音菩薩立像
庭園
本堂裏手に広がる庭園です。庭園内には「中将御姫産湯の井」や来迎の形を模した二十五菩薩の石仏があります。
庭園
中将姫産湯の井
石仏・二十五菩薩
極楽堂
庭園を見下ろすような高台に建つ極楽堂です。堂内には阿弥陀三尊が安置され、その床下に石仏の阿弥陀如来立像が立っています。
床下に安置される阿弥陀如来立像は古くより伝承があります。
右大臣藤原豊成卿は妻である紫の前との間になかなか子供が授からなかったため、木の本明神に祈願に行きました。その夜夢に長谷観音の霊告がありやがて中将姫が誕生しました。豊成卿は祈願の帰りに川に落ちていた石仏を拾って家に持ち帰りました。石仏は永い永い年月を経て極楽堂の床下に安置されました。
極楽堂
阿弥陀三尊像
阿弥陀如来立像
その他境内の様子
その他稲荷神社、山門の外に建つ薬師如来・弘法大師・青面金剛をまつる薬師堂があります。
稲荷神社
薬師堂
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アクセス
<住所> 奈良県奈良市三棟町2
<電話> 0742-22-5333
<拝観料> 500円
<駐車場> 無料駐車場あり(数台)
電車でお越しの場合
近鉄奈良駅より徒歩15分
JR京終駅より徒歩10分