北円堂(興福寺)



北円堂

北円堂(国宝)

本瓦葺 鎌倉時代

北円堂は養老4年(720)に亡くなった藤原不比等の菩提を弔うために、元正天皇が建立を発願し、長屋王に命じて一周忌に当たる翌養老5年の8月3日に完成しました。現在の北円堂は興福寺境内で三重塔と並ぶ最古の建造物ですが、鎌倉時代の再建です。1180年の平重衡による南都焼討の際に焼失し、1210年に再建されました。基本的に春と秋の公開時のみ拝観が可能です。

2022年秋季公開期間:10月22日~11月6日
11月金曜・土曜日の夜(17:30~20:00)

御朱印はこちら↓↓

興福寺 北円堂

本尊・弥勒如来坐像

弥勒如来坐像(国宝)

木造 像高:141.9cm 鎌倉時代 運慶作

北円堂の本尊で、弥勒菩薩ではなく如来となっている事から、弥勒菩薩が56億7000万年後に成仏した姿を表しています。像内から建暦2年(1212)の年号が書かれた文書が納入されており、慶派仏師の名前が墨書されていることから運慶をはじめとした慶派仏師による作と判明しています。後述の無著・世親像と同様に運慶晩年の作として有名です。



無著・世親菩薩立像

無著

世親

無著・世親菩薩立像(国宝)

木造 像高:(無著)194.7cm、(世親)191.6cm 鎌倉時代 運慶作

無著と世親は5世紀頃の北インドで実在した兄弟僧侶です。唯識教学の祖で、興福寺が属する法相宗では尊ばれています。運慶が両像で追求したのは人種や時代を超えた理想的な仏教の求道者の姿だと考えられています。両像とも2m弱と大きく、さらに体躯もがっしりした逞しい姿をしています。運慶の晩年の作とされ、日本を代表する傑作として知られます。

その他主要伽藍

興福寺の主要伽藍は各ページにて紹介しています。

興福寺について(メインページ)↓↓

興福寺

中金堂↓↓

中金堂(興福寺)

東金堂↓↓

東金堂(興福寺)

五重塔↓↓

五重塔(興福寺)

南円堂↓↓

南円堂(興福寺)

三重塔↓↓

三重塔(興福寺)

国宝館↓↓

国宝館(興福寺)

仮講堂↓↓

仮講堂(興福寺)

菩提院大御堂↓↓

菩提院大御堂(興福寺)



アクセス

<住所> 奈良県奈良市登大路町48

<電話> 0742-22-7755

<駐車場> 有料駐車場あり

<拝観時間> 9:00〜17:00(受付は16:45まで)

<拝観料>
北円堂 300円(夜間は700円)
中金堂 500円
東金堂 300円
国宝館 700円
共通券(東金堂+国宝館)900円

<HP> https://www.kohfukuji.com/

電車をご利用の場合
近鉄奈良駅より徒歩5分
JR奈良駅より徒歩15分



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