国宝館(興福寺)
国宝館
国宝館はかつて、僧侶が集団で食事をする食堂が建てられていた場所に、1959、鉄筋コンクリート造りの耐火式宝物収蔵庫として建てられました。全国の国宝仏像の約13%がこの興福寺が所蔵する仏像である事から「国宝館」の名に恥じぬ宝物の数々を見ることができます。2018年からリニューアルされた国宝館で白鳳時代〜現代に至るまでの興福寺の歴史を味わうことができます。
またショップも館内にあるので、お土産に国宝館で購入することもおすすめです。
2022年 8月3日と4日は臨時休館
国宝館に不具合が生じたため、緊急点検を実施します。
緊急点検に伴い、8月3日と4日は臨時休館となります。なお東金堂は通常通り拝観可能です。
国宝館の開館再開は8月5日を予定しています。
主な出陳物
【阿修羅像】
阿修羅像(国宝)
乾漆造 像高:乾漆造 奈良時代
興福寺でというより日本で最も人気の仏像の一つである阿修羅像です。ファンクラブが存在する唯一の仏像です。阿修羅とは、インドでは熱さを招き大地を干上がらせる太陽神として、常にインドラ(帝釈天)と戦う悪の戦闘神になります。仏教に取り入れられてからは、釈迦を守護する神と説かれるようになります。興福寺の阿修羅像は戦うことをやめた悟りの開いた姿を表しています。
【仏頭】
銅像仏頭(国宝)
銅造 鍍金 像高:98.3cm 白鳳時代
旧東金堂の本尊ですが、飛鳥の山田寺(現・桜井市)から強奪してきた仏像でもあります。応永18年(1411)に堂とともに被災します。幸い残った頭部が応永22年(1415)に再興された現東金堂本尊台座に納められ、昭和12年(1937)に発見されました。
普段は国宝館にて安置されていますが、2017年は東金堂にて80年ぶりに公開されました(現在は国宝館)
【千手観音立像】
木造千手観音菩薩立像(国宝)
桧材 寄木造 像高:520.5cm 鎌倉時代
5mを超える興福寺の中で最大の仏像です。鎌倉時代再興期の食堂本尊ですが現在は国宝館に安置されています。全部で42の手を持つ像はあらゆる方法(千は無数)で人々を救う観音菩薩の慈悲を象徴します。像内納入品の中に、建保5年(1217)から寛喜元年(1229)までの年紀を持つものがあるので、鎌倉時代再興期の寛喜頃に完成したものと思われます。
【木造天燈鬼・龍燈鬼立像】
木造天燈鬼・龍燈鬼立像(国宝)
桧材 寄木造 像高:天燈鬼像78.2cm 龍燈鬼像77.8cm 鎌倉時代
西金堂須弥壇に安置されていた像で、本来四天王像などに踏みつけられている邪気が仕事をしているというとても珍しい仏像です。その可愛らしい見た目から興福寺を代表する人気仏像とも知られ、2017年に特別公開された仮講堂でも安置されました。
その他主要伽藍
興福寺の主要伽藍は各ページにて紹介しています。
興福寺について(メインページ)↓↓
中金堂↓↓
東金堂↓↓
五重塔↓↓
南円堂↓↓
北円堂↓↓
菩提院大御堂↓↓
三重塔↓↓
仮講堂↓↓
アクセス
<住所> 奈良県奈良市登大路町48
<電話> 0742-22-7755
<駐車場> 有料駐車場あり
<拝観時間> 9:00〜17:00(受付は16:45まで)
<拝観料>
中金堂 500円
東金堂 300円
国宝館 700円
共通券(東金堂+国宝館)900円
電車をご利用の場合
近鉄奈良駅より徒歩5分
JR奈良駅より徒歩15分