唐招提寺




唐招提寺

世界遺産唐招提寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山です。鑑真和上が創建され、境内に残る多くの諸堂、仏像が当時のまま現存する日本を代表する古刹として知られます。特に有名な鑑真和上像は1年に3日間しか公開されませんのでご注意ください(詳細は後述)

御朱印はこちら→唐招提寺御朱印

速報! 新国宝に指定されました。

平成31年3月に唐招提寺の重要文化財だった木彫群5件が、国宝に昇格することになりました。昇格する仏像は木造薬師如来立像・木造伝衆宝王菩薩立像・木造伝獅子吼菩薩立像・木造伝大自在王菩薩立像・木造二天王立像です。

詳しくはこちら→新国宝指定 唐招提寺の諸仏像

唐招提寺の歴史

多くの苦難の末、来日された鑑真大和上は、東大寺で5年を過ごした後、新田部(にたべ)親王の旧宅地(現在の奈良市五条町)を下賜されて、天平宝字3年(759)に戒律を学ぶ人たちのための修行の道場を開きました。

「唐律招提」と名付けられ鑑真和上の私寺として始まった当初は、講堂や新田部親王の旧宅を改造した経蔵、宝蔵などがあるだけでした。金堂は8世紀後半、鑑真和上の弟子の一人であった如宝の尽力により、完成したといわれます。

現在では、奈良時代建立の金堂、講堂が天平の息吹を伝える、貴重な伽藍となっています。

本尊:盧舎那仏坐像

盧舎那仏坐像(国宝)

脱活乾漆 漆箔 座高304.5cm、制作年代:奈良時代

光背の高さは、5.15mにもおよぶ巨像です。奈良時代に盛んに用いられた脱活乾漆造でその造形は雄大さとやわらかさを併せ持ち、唐代の仏像に通じる唐招提寺のご本尊にふさわしい仏像です。
また、背後の光背の化仏の数は、864体ありますが、本来は1000体であったといわれています。




千手観音立像と薬師如来立像

金堂内には本尊:盧舎那仏坐像の左右に千手観音立像と薬師如来立像が安置されています。

千手観音立像(国宝)

木心乾漆 漆箔 像高5.36m、制作年代:奈良時代

本尊、盧舎那仏坐像の向かって左側に安置される高さ5.36mの立像。大脇手42本、小脇手911本、合わせて953本の腕は、バランスよく配され不自然さを感じさせません。また、本来は1000本あったと考えられています。実際に1000本の腕のある千手観音像は日本に3体しかなく、唐招提寺、葛井寺(大阪府)、寿宝寺(京都府)に安置されています。全体的にのびやかな印象と、男性的な見た目が印象的です。

薬師如来立像(国宝)

木心乾漆 漆箔 像高3.36m、制作年代:平安時代

本尊、盧舎那仏坐像の向かって右側に安置される立像で、高さ3.36mです。本尊、千手観音像にやや遅れる平安時代初期に完成したと考えられます。伏目がちな表情などから全体的に重厚な印象がある仏像です。薬師如来像は通常左手に「薬壷」をお持ちですが、奈良時代や平安時代初期の仏像は薬壷を持っていません(例:薬師寺)。昭和47年の修理の際に左手掌から3枚の古銭が見つかり、その年代からも平安初期の完成であることが明らかになっています。

金堂

金堂(国宝)奈良時代

奈良時代建立の寺院金堂としては現存唯一のものです。外観は、正面間口七間(中央間は約4.7m、両端へは次第に狭くなり、3.3m)、奥行き四間の寄棟造で、前面一間通りが吹き放ち、軒を支える組み物は三手先(みてさき)と呼ばれる形式で、その建立年代を示しています。

堂内は、盧舎那仏坐像、千手観音立像、薬師如来立像、四天王像、梵天・帝釈天立像(全て国宝)が安置されています。

その他境内の様子

境内には創建時からの建物も多く、そのため国宝など文化財に指定されている諸堂が多数あります。

南大門

講堂(国宝)

経蔵(国宝)

宝蔵(国宝)

礼堂・東室(重文)

鼓楼(国宝)

開山堂

御影堂(重文)

鑑真和上御廟

中興堂

醍醐井戸

戒壇




鑑真大和上

688~763年
唐の揚州に生まれ、14歳で出家し、洛陽・長安で修行を積み、713年に故郷の大雲寺に戻り、江南第一の大師と称されました。
天宝元年(742)、第9次遣唐使船で唐を訪れていた留学僧・栄叡(ようえい)、普照(ふしょう)から、朝廷の「伝戒の師」としての招請を受け、渡日を決意。その後の12年間に5回の渡航を試みて失敗、次第に視力を失うこととなりましたが、天平勝宝5年(753)、6回目にして遂に日本の地を踏まれました。
以後、76歳までの10年間のうち5年を東大寺で、残りの5年を唐招提寺で過ごされ、天皇を始めとする多くの人々に授戒をされました。
鑑真大和上坐像は毎年6月5日〜7日に公開されます。

年中行事

1月1日 0時〜 修正会護摩供
1月3日 18時〜 修正会護摩供、餅談義
1月15日 大般若転読法要
2月15日 涅槃会
4月8日 仏生会
4月中旬〜5月上旬 瓊花(けいか)特別開園
5月19日 13時〜 中興忌梵網会(うちわまき)
6月5日〜7日 鑑真和上坐像 特別開扉
6月5日、6日 開山忌舎利会
8月23日、24日 地蔵盆
中秋の名月の日 観月讃仏会
10月21日〜23日 釈迦念仏会
12月15日 お身ぬぐい
12月31日 23時〜 除夜の鐘

中興忌梵網会(うちわまき)

「中興忌梵網会」とは唐招提寺中興の祖・大悲菩薩覚盛(だいひぼさつ・かくじょう)上人の祥月命日の5月19日に、その御遺徳を偲び法要と舞楽奉納のことを指します。法要の後、鼓楼より「うちわまき」が行われます。

詳しくはこちら→中興忌梵網会(うちわまき)

観月讃仏会

毎年「中秋の名月の日」に行われます。※2018年は9月24日

開祖・鑑真和上を奉安する御影堂の庭園が特別に開放され、和上と共に中秋の名月をめでる法要が金堂で行われます。御影堂では、裏千家大宗匠による大和上とお月様への献茶式が行なわれます。

詳しくはこちら→観月讃仏会

唐招提寺の花

【瓊花】

鑑真和上の故郷の花「瓊花」です。隋の皇帝・煬帝が大変お気に召したそれ以来門外不出となった名花です。そのため境内の瓊花は特別にいただいた国内でも貴重な株になります。

開花時期:4月中旬〜5月

【蓮子】

ロータスロードの4ヶ寺の一つとして蓮にはかなり力を入れており、唐招提寺では境内の池や蓮鉢に多くの蓮が咲いています。

また希少種な蓮や鑑真大和上が御将来されたと伝えられる「唐招提寺蓮」をはじめ、種類別に表示された蓮や境内2ヶ所の池に生育する数多くの種類の蓮「聖なる花」が彩ります。

開花時期:6月中旬から8月中旬(早朝がおすすめ)



近くのおすすめスポット

【西方院】

西方院は唐招提寺奥の院とも呼ばれる寺院で、唐招提寺から徒歩5分のところにあります。鎌倉時代の寛元年間(1243年-1246年)頃、慈禅によって創建されたとされています。拝観は予約制です。

詳しくはこちら→西方院

【蕎麦戯・さか本】

薬師寺と唐招提寺の間にある蕎麦屋です。他では滅多に食べられない本格的な十割そばがいただけます。あまりの美味しさに西の京へ立ち寄った際はほぼ毎回お邪魔しています。

詳しくはこちら→蕎麦戯・さか本

【薬師寺】

世界遺産薬師寺の創建は680年、天武天皇は皇后の病気平癒を祈願し藤原京に薬師寺を発願しました。698年に完成しましたが、天武天皇は完成を見ることなく亡くなりました。710年に都が平城京に移ると、薬師寺も718年に現在の地に移りました。

詳しくはこちら→薬師寺

アクセス

<住所> 奈良県奈良市五条町13−46

<電話> 0742-33-7900

<入山時間> 8:30~17:00

<拝観料> 600円

<駐車場> 有料駐車場あり 500円

自動車をご利用の場合
第二阪奈有料道路 宝来ランプから3km
西名阪自動車道 郡山ICから8km

電車をご利用の場合
近鉄西ノ京駅から700m




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