當麻寺 中之坊
中之坊
當麻寺の塔頭寺院の一つ中之坊です。大和三大庭園の一つとされる庭園が最大の魅力で、四季折々の花が楽しめる他に東塔を眺めることができます。また写経にも力を入れており特に写仏は大変人気があります。
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歴史
當麻寺最古の塔頭寺院であり、役行者が道場として開いたことが始まりとされています。かつては「中院」とよばれ、中将姫の師である實雅や、弘法大師の弟子となった實弁などの高僧が住房としました。中将姫ゆかりの品々を多数保有しており、霊宝殿にて公開しています。
導き観音
中将姫が剃髪されたお堂で、「導き観音」を本尊として祀っています。お堂の扉は少しだけ開いており、導き観音の姿を直接拝むことができます。全体的に丸みがあるのが特徴で中将姫にゆかりのあるお堂だけに女性らしさ目立つ仏像です。
【導き観音祈願会】毎月16日14時より行われる「導き観音祈願会」では堂内に入ることができます。
庭園「香藕園」
東塔を借景とし心字池を中心とした桃山期の名庭です。江戸時代初期、第111代後西天皇の行幸に際し、第4代将軍家綱の茶道指南役であった片桐石州(石見守貞昌)公が現在の姿に改修しました。竹林院(吉野町)、慈光院(大和郡山市)と並ぶ大和三大庭園の一つとして昭和9年、奈良県で最初に文化庁の保存指定を受けました。
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行者の大釜
「陀羅尼助」は飛鳥時代に役行者が開発した胃腸薬で日本最古の和漢方として今も奈良県では多くのところで販売されています。この釜は数十代にわたる歴代住職が幾度となく改修、補修を重ねながら昭和まで使用した薬草を煮出す大釜です。
丸窓席
片桐石州公が後西天皇をもてなすために作った茶室で、 直径約1.8mにも及ぶ大きな円窓が特徴的です。それに対し床の間を小さく作って限られた空間を有効に活用する手法を用いています。
書院
庭園を眺めるように建てられているのがこの書院です。庭園からは後西天皇の「御幸の間」をのぞき見ることができ、中央には玉座があります。
書院は4年に一度公開され令和2年11月13日〜11月30日まで公開中です。
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霊宝殿
中将姫関連の宝物を中心に、白鳳・天平の遺物から近代美術に至るまで、幅広い宝物を展示する施設です。展示は入れ替え制で、特別展も定期的に行われています。
特に春と秋の特別展は必見です。
抹茶
重要文化財の建物である書院の一室にて抹茶をいただくことができます。庭園を眺めながらのひと時を過ごせる落ち着いた空間になっており、参詣された際にはオススメします。特に作法を気にする必要はないのでどなたでも気軽にいただけます。
當麻寺主要寺院
當麻寺では本堂の他に多数の塔頭寺院があります。
【本堂】
本尊・當麻曼荼羅を安置する本堂です。當麻曼荼羅は中将姫が一夜で織り表したという尊い伝説で知られる4メートル四方の大画幅で、極楽浄土の教えが壮麗に描かれています。原本は奈良国立博物館に、現在は「文亀曼荼羅(重文)」が祀られます。
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【西南院】
當麻真人国見が麻呂子親王によって草創された萬法蔵院を、白鳳12年 百済の僧正恵潅を導師に迎え當麻寺として還造した時、坤(裏鬼門)の守の寺院として創建されたのが始まりで、西塔の別当となりました。
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【奥院】
當麻寺最大の塔頭である奥院は、浄土宗総本山知恩院(京都市東山区)の「奥之院」として応安3年(西暦1370年)に建立されました。美しい浄土庭園や當麻寺ゆかりの品を拝見できる宝物館は見応えがあります。
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【護念院】
由緒は不明ですが、大正十三に見つかった十一面観音立像版木は、非常に珍しい物で尊容からみて鎌倉時代中期頃のものと認められています。このことから鎌倉以前創建と考えられます。
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【宗胤院】
享禄・天文時代を中心に當麻寺の営繕にたずさわった勧進聖の筆頭、宗胤上人を始祖とする寺院です。画家としての一面を持つご住職が素敵な絵の御朱印を書いてくれます(要予約)
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アクセス
<住所> 奈良県葛城市當麻1263番地
<電話> 0745-48-2001
<拝観料> 大人500円 小人250円 拝観と抹茶900円
<拝観時間> 9時~17時
<駐車場> 駐車場なし(付近に有料駐車場あり)
電車をご利用の場合
近鉄南大阪線「当麻寺駅」下車 徒歩にて約15分
JR和歌山線「高田駅」下車 タクシーにて約15分
近鉄大阪線「大和高田駅」下車 タクシーにて約15分