藤ノ木古墳
藤ノ木古墳
藤ノ木古墳とは6世紀後半に作られた円墳です。発掘調査結果から、径約50メートル、高さ約9メートルの円墳であることが判明し、さらに未盗掘の古墳であったため当時の歴史を知る上で大変貴重な資料でもあります。
被葬者の正式な名前、家柄は不明ですが、前方後円墳でないこと、副葬品が多いことを考えると大王ではないもののそれに準ずる権力を持った人物だと推測されています。毎年春と秋に2日間ほど特別公開があります。
【特別公開2019年】 10月26日・27日 10時〜16時
またコスモスの名所としても知られ、古墳の周辺にはたくさんのコススモスが咲いています。
県内のコスモスについてはこちら→コスモスを楽しむ
2人の被葬者
一つの石棺から二人が埋葬されていたことが判明し謎を呼ぶ古墳でしたが、埋葬者は『日本書紀』が記す587年6月の暗殺時期と一致することなどから、聖徳太子の叔父で蘇我馬子に暗殺された穴穂部皇子と、宣化天皇の皇子ともされる宅部皇子の可能性が高いと考えられています。
石棺の石材は二上山の白色凝灰岩、大きさは約235×130×97cmであり、蓋は約230×130cmで、厚さが約52-55cm
斑鳩文化財センター
藤ノ木古墳から徒歩2分ほどのところにある斑鳩文化財センターでは藤ノ木古墳から出土した代表的な副葬品のレプリカの展示をしています。さらに映像ホールでは藤ノ木古墳や斑鳩町についてわかりやすく学習することができます。
詳しくはこちら→斑鳩文化財センター
アクセス
<住所> 奈良県生駒郡斑鳩町 法隆寺西2丁目1795番地
<駐車場> なし
電車・バスでお越しの場合
法隆寺駅からバスで5分(法隆寺門前下車)
法隆寺門前から徒歩で10分