名勝月ヶ瀬梅林
月ヶ瀬梅林
賀名生・広橋に並ぶ奈良三大梅林の一つで、関西を代表する梅の名所として知られる月ヶ瀬梅林は1922年、金沢の兼六園・奈良公園とともにわが国最初の名勝に指定されました。
開花時期:2月下旬〜3月下旬
【月ヶ瀬梅林の歴史】
1205年に菅原道真を産土神として真福寺境内に祭祀し、梅樹を植えたことに始まります。江戸時代には紅染の原料「烏梅」が都である京へたくさん売れたので、村人が梅樹を競うように栽植しました。1772年には神沢其蜩が著した『翁草』において月ヶ瀬梅林が紹介され、その後も1803年に田宮仲宜が著した『東牖子』では挿絵を添えて紹介しています。
観光地として有名になったのは明治時代からで、現在では1万本以上の梅が咲いています。
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見どころ
月ヶ瀬梅林は斜面に広がる梅林で、所要時間は1時間半ほど。今回は絶対押さえておきたい見どころを紹介します。
【帆浦梅林・一目八景】名張川と斜面の梅が一望できる場所です。
【尾山天神社・天神梅林】記録上では最古の梅が植えられたとされる場所です。
【梅林公園】比較的新しく植えられた梅で品種の多さはここが一番です
真福寺
月ヶ瀬梅渓を一望できる山上にある高野山真言宗の寺院です。治承2年(1117)の創立と伝えられていて、江戸時代中期に再建され現在に至っています。境内には「姫若の梅」と言われる古木があります。また「月ヶ瀬梅林の始まり」とされている由緒のある梅の木のあった跡も今も残っています。
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食べ歩きも可能
梅林を歩く際にぜひオススメしたいのが「食べ歩き」です。梅林の至る所で手軽に食べられる草餅や梅干しなどが販売されています。また、昼食には月ヶ瀬鍋など梅を眺めながら郷土料理もいただけるお店もあります。
近くのおすすめスポット
【月ヶ瀬温泉】
画像はHPより引用
ゆったりとした露天風呂、景色を眺めながらの内風呂、サウナ、お食等ご家族でも時間を忘れて楽しめる、山間の素朴な温泉です。月ヶ瀬梅林の近くにあるので帰りに立ち寄るのをオススメします。
<住所> 月ヶ瀬尾山2681番地(定休日:毎月第1・第3火曜日)
【菊家家住宅】
菊家家は現在は農家ですが、かつては旅籠屋を兼業していたと云われ菊家の姓は屋号から付けられたものと伝えられています。18世紀の初めの頃の建設と考えられています。拝観は要予約。
<住所> 奈良市月ヶ瀬桃香野4907
アクセス
<住所> 奈良市月ヶ瀬尾山
<電話> 0743-92-0300(月ヶ瀬観光会館)
<駐車場> 有料駐車場あり(600円程度)
車でお越しの場合
奈良市から柳生経由で30km(約60分)
大阪・名古屋から東・西名阪道⇒名阪国道 五月橋IC・治田IC・白樫ICから約7km(大阪から約90分、名古屋から約120分)
京都からR24号線⇒R163号線⇒県道753号線で約68km(約100分)
バスでお越しの場合
奈良交通直通臨時バス(奈良駅から約68分)
月ヶ瀬梅林行き:定期バスが運行されています(本数が少ないため要注意)