御即位記念 第71回 正倉院展



御即位記念 第71回 正倉院展

秋の奈良と言えば正倉院展と思われる方が多く、奈良国立博物館で最も人気の展示です。今年の正倉院展は、天皇陛下御即位を記念し、宝庫を代表する宝物やシルクロードの遺風を感じさせる宝物が陳列されます。出陳品は全41件(北倉14件、中倉8件、南倉17件、聖語蔵2件)でうち4件は初出陳となります。

会期がわずが20日間しかなく、これら出陳品が次いつ再び公開されるかがわからないため、連日多くの人が訪れます。

正倉院についてはこちら→正倉院

会期・会場

会期 令和元年10月26日(土)~11月14日(木)

会場 奈良国立博物館

休館日 会期中は無休

開館時間 午前9時~午後6時 ※金曜日、土曜日、日曜日、祝日(10月26日・27日、11月1日・2日・3日・4日・8日・9日・10日)は午後8時まで

※ 11月14日(木)は御即位記念のため入館無料です。



主な出陳品

正倉院展の主な出陳品の紹介です。※一部画像・文章は奈良国立博物館HPより引用

【鳥毛立女屏風】

国家珍宝帳記載品の屏風で全6扇あります。各扇とも樹下に豊かに髪を結い上げたふくよかな女性を一人配し、樹下美人図とも呼ばれます。第1扇から第3扇は立ち姿、第4扇から第6扇は岩に腰掛ける姿で表されます。楮紙を貼り継いだ画面に白下地を施して描かれており、顔や手、着衣の袖口などに彩色が残り、着衣や樹木などには日本産のヤマドリの羽毛が貼り付けられていたことが微細な残片からわかります。

※画像は第5扇

七條刺納樹皮色袈裟

聖武天皇遺愛の品の献納目録である『国家珍宝帳』の筆頭に掲げられた9領の袈裟のうちの1領です。赤・青・黄・緑・茶などの平絹を不規則な形に裁ち、これらを刺縫いの技法で継ぎ合わせて作られています。これは糞掃衣とも称される、端裂を集めて縫い合わせ仕立てた袈裟に擬えたものと考えられ、袈裟の本義を踏まえたものと理解されます。

金銀平文琴

琴は古代中国で成立した七絃の絃楽器です。本体はキリ材製で、表面には黒漆が塗られ、文様の形に切った金銀の薄板を表面に貼り付け、漆で塗り込めた後に文様部分を研ぎ出して現す平文の技法によって、鳥(瑞鳥)や動物(霊獣)、草花、山岳、人物(高士(こうし)、飛仙)、波文などの文様が全体に施され、美しく装飾されています。

衲御礼履

爪先の反り上がった浅い靴。白い厚革を芯材とし、表面には赤く染めた牛革を用い、内面には鹿革の白革を使用しています。爪先の扇形部分や側面と底と継ぎ目など革の断面が見える部分には白色を塗り、縫い目部分は金線をあしらって化粧を施しています。表面には真珠やガラス、水晶を嵌めた銀製鍍金の花形の飾りを各13箇取り付けて、豪華に装飾を加えています。

紺玉帯残欠

紺玉=ラピスラズリで飾られた革帯です。5片に分かれていたものを修理・接合した際に欠損部があったため、現状で2片に分離しています。先端の鉸具は銀製鍍金、方形の巡方、半円形の丸鞆、尾端の鉈尾はラピスラズリ製で、それぞれ革帯の裏面に銀製の座を取り付け、銀製の鋲で表から留められています。

螺鈿箱

紺玉帯残欠を納めた木製、印籠蓋造の円形の箱。ヒノキ材を轆轤で挽いて成形しており、表面には黒漆を塗布し、螺鈿や、小四弁花文などの伏彩色を施した水晶を用いて、唐花文様や雲、鳥を表しています。蓋表の中央の花弁には、文様の形に切り抜いた金板を漆で塗り込めた後に、文様部分の漆塗膜を剝ぎ取って文様を表す平脱の技法が用いられています。

金銀花盤

六花形の銀製の皿で、宝庫伝来の盤の中ではもっとも大きく華麗な遺例です。中央に大きく表された鹿は花状の角をもつ特徴的な姿で、正倉院宝物では紅牙撥鏤尺にも用いられているが、中国・唐代の工芸品にしばしば登場するモチーフである。裏面の銘文に中国固有の重量の単位が記されるなど、中国製である可能性がきわめて高いとされています。



なら仏像館

なら仏像館は、飛鳥時代から鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝、重要文化財を含む常時100体近くの仏像を展示する、国内の博物館では、もっとも充実した仏像の展示施設です。

如意輪観音坐像(重要文化財) 木造、一木造、像高94.9cm

平安時代 とても可愛らしい印象の仏像で、館内でもマスコットキャラ的人気でもあります。しっかりとした体躯でありながら威圧的な雰囲気はなく、リラックスしている姿は多くの如意輪観音像で言えることですが、特にこちらの仏像は際立っています。かつては彩色がありましたが現在では一部を残しほとんどが剥がれています。

伽藍神立像 木造、一木造、像高56.3cm

鎌倉時代 この姿が異形の大黒天と解釈され「走り大黒」の名で親しまれてきましたが、本像と着衣や姿勢が同じものが、京都・東福寺仏殿の伽藍神像の中にあり、「感応使者(かんのうししゃ)」あるいは「監斎使者(かんさいししゃ)」と呼ばれていたことがわかり、現在では「伽藍神立像」という名で呼ばれています。



青銅器館

なら仏像館と渡り廊下でつながれた、青銅器館(坂本コレクション)は、昭和12年(1937)に当館の収蔵庫として建設されました。坂本コレクションとは古美術商店「不言堂」の初代社長で、古美術品の蒐集家・坂本五郎より寄贈された中国古代の青銅器380余点のコレクションです。

令和元年10月8日より青銅器館内の撮影が可能になりました。(他の館内は撮影不可)

詳しくはこちら→中国古代青銅器

東京でも同時開催

今年はなんと東京国立博物館でも正倉院展が開催されます。天皇陛下の御即位を記念し、正倉院宝物を中心とした飛鳥・奈良時代の国際色豊かな造形文化に焦点を当てた特別展です。しかも、正倉院宝物と法隆寺献納宝物という日本を代表する文化財が一堂に会する稀有な機会です。

会期:10月14日(月・祝)~11月24日(日)

アクセス

<住所> 奈良県奈良市登大路町50番地

<電話> 050-5542-8600

<入館時間> 9:00~18:00

<駐車場> 周辺に民間の駐車場あり

自動車をご利用の場合

名古屋方面から
西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。

大阪方面から
第二阪奈道路・宝来I.C.から国道369号線を東へ県庁を越えて約1分。
西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。

京都方面から
京奈和自動車道・木津I.C.から国道24号線を南へ、国道369号線を東へ約1分。

電車をご利用の場合
近鉄奈良駅下車 登大路を東へ徒歩約15分
JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ



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