中国古代青銅器(奈良国立博物館)
中国古代青銅器
なら仏像館と渡り廊下でつながれた、青銅器館(坂本コレクション)は、昭和12年(1937)に当館の収蔵庫として建設されました。坂本コレクションとは古美術商店「不言堂」の初代社長で、古美術品の蒐集家・坂本五郎より寄贈された中国古代の青銅器380余点のコレクションです。
令和元年10月8日より青銅器館内の撮影が可能になりました。(他の館内は撮影不可)
奈良国立博物館
正倉院展でおなじみの奈良国立博物館は主に仏教美術中心とした文化財の収集、保管、研究、展示を行う施設です。私たち一般人には博物館とは展示施設だとつい思いがちですが、奈良博では仏像の修復や研究などにより新たな発見が起きるなど仏教美術の最先端研究施設でもあります。
また青銅器館はなら仏像館の一部に併設されているので、青銅器館のみの観覧はできません。
詳しくはこちら→奈良国立博物館
主な青銅器
館内の主な青銅器を紹介しています。
【鳳凰文卣(ユウ)】
紀元前11世紀〜紀元前10世紀
器身に大きく縦縞の文様と浮き彫りの鳳凰文を飾るとともに、豪華な鰭飾りや全体を立体装飾で埋め尽くした重要な器として作られた優品です。
【饕餮文大鼎】
紀元前11世紀〜紀元前10世紀
紀元前11世紀頃に製作されたと考えられる大型の鼎で、重さ62.5kgにもなります。大きくはった腹部の情報にC字型の耳をもつ饕餮文帯を飾っています。これほどの大きさの鼎は数が少ないですが、この時期に威信財として多数制作されたと考えられています。
【博山炉】
紀元前3世紀〜紀元1世紀
世界の中心にそびえるとされた崑崙山を模す博山炉は、漢代に流行した神仙思想を背景に作られた香炉です。高杯形の身に険しい山をかたどる蓋がはまり、中で香を焚くと、蓋に著された山並の間に設けられた透かし孔からたなびく雲のように煙が漏れ出てるという趣向になりました。
【簋(き)】
紀元前15世紀〜紀元前11世紀
簋は穀物を盛るのに用いられたとされる鉢形の器です。耳がつくものとつかないものがありこちらは付いていません。青銅器館にはこれ以外にも多数の簋が展示されており、中には発達段階にある貴重な簋も存在しています。
近くのおすすめスポット
【氷室神社】
【東大寺】
世界遺産として登録されている華厳宗総本山の東大寺です。「奈良の大仏さん」と親しまれた盧舎那仏(大仏)を本尊とし、大仏を安置する金堂(大仏殿)は世界最大級の木造建築物として有名です。他には毎年3月に行われる修二会(お水取り)も有名です。
詳しくはこちら→東大寺
アクセス
<住所> 奈良県奈良市登大路町50番地
<電話> 050-5542-8600
<入館時間> 9:30~17:00
<駐車場> 周辺に民間の駐車場あり
自動車をご利用の場合
名古屋方面から 西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。
大阪方面から 第二阪奈道路・宝来I.C.から国道369号線を東へ県庁を越えて約1分。 西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。
京都方面から 京奈和自動車道・木津I.C.から国道24号線を南へ、国道369号線を東へ約1分。
電車をご利用の場合
近鉄奈良駅下車 登大路を東へ徒歩約15分 JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ