伊射奈岐神社
伊射奈岐神社
大和天神山古墳に鎮座する珍しい神社です。また当社の近辺には崇神天皇陵など多くの古墳・陵墓があり、古くから重要とされてきた場所柄でもあります。普段は静かな神社ですが、毎年10月15日の例祭には多くの人で賑わいます。
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歴史・御祭神
社記を天文年間(1532〜1555)に紛失したため、詳しい創建年代は不詳ですが、崇神天皇の御代に崇祭されたと伝わります。平安時代の『延喜式神名帳』に城上郡「伊射奈岐神社」に比定されています。
天神信仰の隆盛に伴い当社は、「大乗院寺社雑事記」の寛正2年(1461)の記録にあるように楊本(柳本)の天満社と称され、中世楊本郷の信仰の中心でありました。御奈良天皇は殊に御崇敬篤く、天文24年(1555)に下された御綸旨(蔵人が天皇の意を受けて発給する命令文書)は今も当社に保存されています。
江戸時代には、柳本藩主織田氏の崇敬を受け柳本藩社になりましたが、明治6年(1873)に柳本村社となり、翌7年に元の伊射奈岐神社と社名を変え、現在に至ります。
御祭神:伊邪那岐神、菅原道真
境内の様子
本殿以外に多くの境内社が鎮座しています。
厳島・大山咋・素戔嗚社
建勲神社
琴平・事代主・太神宮
春日・若宮・秋葉神社
稲荷神社
庚申塚
大和天神山古墳
前方後円墳 築造年代:3〜4世紀
当社の境内にある大和天神山古墳です。初期ヤマト政権の大王墓を含む大和古墳群の中に位置しており、前方後円墳の中では最古のグループに数えられます。被葬者はヤマト政権の有力な構成員と考えられています。残念ながら墳丘の半分が国道169号線の建設時に削られました。葺石は認められますが、埴輪は存在していません。
後円部のほぼ中央に長さ6.1mの竪穴式石室が検出され、木管や銅鏡23面や鉄製品などの副葬品が出土しました。副葬品は2002年に重要文化財に、木管は2008年に県の有形文化財に指定されました。
例祭
当社最大の行事である例祭は毎年10月5日10時から行われます。祭典の後には子ども神輿などが行われ、地域をあげて当日は盛り上がりを見せます。また境内には露店も多数出店されており多くの人で賑わいます。
年中行事
1月1日 | 元旦祭 |
成人の日 | 御田祭 |
2月3日 | 節分祭 |
9月1日 | 八朔祭 |
9月下旬 | 網掛祭 |
10月14日 | 宵宮祭 |
10月15日 10時〜 | 例祭 |
12月31日 | 大晦日祭 |
近くのおすすめスポット
【崇神天皇陵】
当社のすぐ近くにある山邊道勾岡上陵(崇神天皇陵)です。第10代崇神天皇の御陵とされる墳丘長242メートルの前方後円墳です。崇神天皇は実在可能性のある最初の天皇として知られます。
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【御陵餅本舗】
崇神天皇陵の向かいにある御陵餅本舗です。当店の昔から愛される前方後円墳の形をした御陵焼餅が名物です。崇神天皇陵に参拝される方や、山の辺の道を行く方が立ち寄る知る人ぞ知る名店です。
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アクセス
<住所> 奈良県天理市柳本町1899
<電話> 0743-66-2254
<駐車場> あり(数台)
電車でお越しの場合
JR柳本駅から徒歩で10分